リリィ、さよなら。「約束」
「約束」で表現される感情
この楽曲で描かれているのは、大切な人との「約束」についての物語です。
ピアノの素朴な響きが楽曲のオープニングを飾り、徐々に盛り上がりを見せるサウンド。
終盤ではストリングスやアコースティックギターの豊かな響きが楽曲を彩ります。
終盤に向かい、歌声に感情の高ぶりを感じると共に歌詞も本質へと迫っていくのです。
リリィ、さよなら。の憂いのある声で形作られる歌詞の世界観。
今回は、「約束」の歌詞の意味を読み解いていきます。
「約束」のMVはこちら
リリックビデオのような形で、派手な動きはない映像です。
しかしながら、ある女の子の姿が描かれていたり、曲の世界観を補完するような作りとなっています。
まだ見ていないという方は是非、ご覧になってみてください。
それでは、「約束」の歌詞を解釈していきます。
来世で会えたら
望まない言葉
「でも、もし生まれ変わったらその時は探すからね。」
そんな悲しいこと言わないで '来世で' なんて望まないよ
出典: 約束/作詞:村上ヒロキ 作曲:村上ヒロキ
冒頭の歌詞から、この楽曲の物語を考えさせられる台詞が登場しています。
大切な人から告げられる、自分の望んでいない言葉。
それを聞いて、彼は悲しんでいるようです。
「生まれ変わる」という言葉からは自ずと「別れ」が連想させられます。
彼女は、彼の側から離れていってしまうのでしょうか。
来世での出会いよりも、主人公は今世で彼女と一緒にいることを望んでいるのでしょう。
しかし、2人は離ればなれになってしまう。
冒頭から悲しみの気配が立ち込めています。
彼女の癖
イジワルなその笑顔も 大事なとこで噛むクセも
いつまでもいつまでも変わらないまま
出典: 約束/作詞:村上ヒロキ 作曲:村上ヒロキ
主人公は、好きな彼女の癖を思い出しているようです。
脳裏に焼き付いている、彼女の笑い方や、喋り方の癖。
そういった細かなところにも愛おしさを感じているのでしょう。
変わらない癖というのは、その人の性格をよく表しているものだといえます。
無意識に行なっていることに、その人の本質が現れているのです。
主人公が、彼女のそんな本質的な部分に惹かれていたということが分かります。
見た目は勿論、そこから透けて見える内面に一層惹かれていたのでしょう。
2人の別れ
彼女の幸せを願って
遠くに行ってしまうんだね
大切に想える人見つかるといいね
出典: 約束/作詞:村上ヒロキ 作曲:村上ヒロキ
そんな彼女に深く惹かれていた主人公。
しかし、ここではそんな大切な人との別れを予感させる言葉が書かれています。
彼女は彼の元を離れ、遠くへと行ってしまいます。
これは恋愛における別れを意味しているのかもしれません。
彼と彼女は恋人同士だった。
しかし、何らかの事情により2人は別れることになったのでしょう。
2行目で、主人公はそんな彼女のこれからの幸せを祈っています。