生ける伝説、矢沢永吉。
衰えることを知らないその人気。
還暦を越えてからも、なお生ける伝説として様々な逸話が語り継がれているロックスターの矢沢永吉。
いまだ現役のアーティストとして、ライブ活動はもちろんのこと、様々なメディアにも登場している矢沢永吉、その人気の高さは誰もが知るところです。
矢沢永吉の音楽に触れて、ファンになったという方も多いですが、「成りあがり」に代表される著書を読んで感動し、矢沢永吉のファンになったという人も多いことでしょう。
そのカリスマ性、そして人を惹き付ける天性の才能、なるべくしてスターになった存在と言うことが出来ます。
ここでは、そんな矢沢永吉にスポットを当てていきたいと思います。
彼の楽曲にも注目していきたいと思います。
日本のロック界を引っ張る存在。
多くのアーティストに影響を与えた矢沢永吉。
「矢沢永吉と言えばロック」と言われるほど、ロックと矢沢永吉を関連付ける人は多くいることでしょう。
しかし、それは矢沢永吉本人が、誰よりも強く意識していたことだったようです。
それを裏付けるかのようなメッセージを、これまでも矢沢永吉は発信し続けてきました。
矢沢永吉が40歳にさしかかろうとしていた時、彼はとあるインタビューで次のように語っています。
「オレは、生涯ロックし続けるんだ」
このような意味のことを、当時の矢沢永吉は常々語っていたようです。
当時の時代背景を考えてみますと、40代や50代になってまで、第一線で活躍するロックシンガーは見当たりませんでした。
そのような中でパイオニアとしての精神を保ち、新たなロックの時代を切り開いていった矢沢永吉、その功績は後の時代に大きな影響を与えます。
日本国内はもちろん、海外で活躍するアーティストの中にも、矢沢永吉に影響を受けたというアーティストは数多くいることでしょう。
今もスゴイが昔もスゴイ。
語り継がれる伝説。
多くのアーティストに影響を与えてきた矢沢永吉。現在の活躍も素晴らしいものですが、過去の矢沢永吉の活動も、現在の活躍に負けることのない素晴らしいものです。
特に1970年代の矢沢永吉の活躍には、目を見張るものがあります。
この年の5月、長者番付歌手部門で、矢沢永吉はロックミュージシャンとしては初となる、第一位を獲得します。
「金が儲かると思い、歌手になった」という言葉を、矢沢永吉は現実のものとします。
さらに、「時間よ止まれ」が大ヒット。累計売上はミリオンセラーを記録します。
加えて、この「時間よ止まれ」のバックバンドのメンバーとして、坂本龍一や高橋幸宏、後藤次利といったビッグネームが並んでいます。
1980年代の活躍が矢沢永吉の黄金期とよく言われますが、1970年代のこういった活躍がベースとなり、その後の矢沢永吉の活動を後押しするものとなったようです。
時間よ止まれがテレビコマーシャルで流れた。
矢沢永吉の楽曲×テレビコマーシャル
前述させていただいた矢沢永吉のシングル「時間よ止まれ」。
実はこの曲、ミリオンセラーになったことに加えて、もう一つ特筆すべき点があります。
それは、当時としては珍しく資生堂のテレビコマーシャルソングに採用されたことです。
1970年代の矢沢永吉のライブは、ファンのマナーが、矢沢永吉本人の意図に反して非常に悪いものでした。
一部のファンが暴徒化し、ライブ会場が破壊されるなどして、矢沢永吉お断りのライブ会場もあったほどでした。
当時のロックンロールに対する世間の評価は、非常に低いものだったようです。
それゆえに、資生堂のテレビコマーシャルに矢沢永吉の曲が使われたのは、非常に大きなインパクトがあったようです。
この「時間よ止まれ」は、2014年にも再び、資生堂のテレビコマーシャルソングに採用されています。
いまだに多くの矢沢永吉ファンの心を、ガッチリと掴んで離さない楽曲となっているようです。
時間よ止まれの歌詞、動画情報。
幻でかまわない
時間よ 止まれ
生命のめまいの中で
出典: 時間よ止まれ/作詞:山川啓介 作曲:矢沢永吉