人気絶頂期のPUFFY!4枚目のシングル
『渚にまつわるエトセトラ』
1996年に彗星のごとく登場し、デビューシングル『アジアの純真』人気のロングランと
2枚目のシングル『これが私の生きる道』で初のチャート1位を3週連続達成を果たし、
当時のアイドルたちがデジタル音楽とハイトーンボイスで人気を得ていた頃、
奥田民生のプロデュースのもと、アナログ路線でもありながら斬新なスタイルの曲を発表、
力を抜いた自然体な音楽で多くの人々に愛されてきました。
デビュー翌年の1997年3月12日、3枚目のシングル『サーキットの娘』で更に人気を集めると
その一か月後の4月16日には4枚目のシングル『渚にまつわるエトセトラ』を続けてリリース。
デビュー以来休むことなく快進撃を続け、ミリオンセラーを立て続けに記録してきました。
彼女たちの3つのアルバムにも収録されていますね。
3枚目のシングル『サーキットの娘』のジャケットにまつわる秘密
3枚目の『サーキットの娘』発表後、わずか1か月で4枚目の『渚にまつわるエトセトラ』が発表されましたが、
この二つのシングルジャケットを合わせると・・・なんと一つの絵になります。
『これが私の生きる道』からジャケットデザインを手掛けているアメリカ出身のイラストレーター、
ロドニー・グリーンブラットが手掛けた作品で、遊び心が感じられます。
その後も5~14枚目までのシングルとアルバムのデザインまで手掛け、PUFFYには切っても切れないイラストレーターとなりました。
井上陽水、奥田民生コンビの2作目誕生
『アジアの純真』以来再び
デビュー曲『アジアの純真』を作詞した井上陽水と、
作曲を担当した奥田民生が再び作り上げた作品が『渚にまつわるエトセトラ』です。
『アジアの純真』では歌詞の一つ一つにインパクトがあり、思わず口ずさんでしまうような曲調が
PUFFYのデビューを印象付けました。
前回はアジアということもあってか、オリエンタル感もありながら、意味のないフレーズが強い印象を与えましたが、
今回は井上陽水らしい押韻とリズム感の中に若干のリゾート感も漂わせています。
突拍子もない歌詞の内容
井上ワールドな歌詞が弾ける
車で 駆けてこ
キャラメル 気分で
はじける リズムで
気になる ラジオはBBC
海岸づたいに
マゼラン祭りで
ハッスル音頭で
飛び交う カモメはBOAC
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=59729
語数を合わせて言葉がリズミカルに続いています。
歌詞の意味についてははっきりしたところは分かりません。
でも、マゼラン祭りというのは南の島の祭りで、マゼランを倒そうというものだそうです。
世界一周したあの偉人のマゼランも、南の島の人たちからすれば悪者だったんですね。
ですから、南の島の海岸通りを、BBCラジオを聞きながら キャラメル気分で
カモメも飛んでいる中車で走っている・・という感じでしょうか・・・
その後の歌詞には「メリケン波止場」という言葉も登場し、
井上陽水の独特な言葉のセンスが伺えます。
さらに続く歌詞がもっとインパクトを与えます!
井上陽水の好物が歌詞に!?
カニ 食べ 行こう
はにかんで 行こう
あまりにも 絵になりそうな
魅力的な 長い ハッピービーチ
渚へ 行こう
乗りこんで 行こう
リズムが はじけて 恋するモード
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=59729
この「カニ 食べ 行こう」という歌詞ですが、
井上陽水と娘である依布サラサの二人が、カニが大好きだということが関連しています。
歌詞を書き上げた井上陽水はとても満足したようで「いいねぇ」と自身の歌詞を絶賛したとか。
また、このサビのフレーズにより、カニのお店は大喜びしたようで、
PUFFYがカニのお店に食べに行くと、店員さんから感謝されて喜ばれると2010年放送の番組で語ったそうです。
この曲もまたミリオンセラーになったので、全国のカニのお店は盛り上がったのではないでしょうか。