まずは経歴からおさらい
坂道シリーズ第2弾!?
AKB48と同じ秋元康プロデュースのアイドルグループですが、同じ系列のグループとしては扱われていません。
AKB48グループの公式ライバルとして乃木坂46がありますが、乃木坂46に続く第2弾として誕生したのが欅坂46です。
しかし乃木坂46とも違います。
欅坂46(通称は漢字欅)とけやき坂46(通称はひらがなけやき)の2グループ制とし、乃木坂46とは異なる坂道シリーズを掲げています。
デビュー曲『サイレントマジョリティー』
乃木坂46のイメージが「上品さを含んだ可愛らしさ」であるのに対し、欅坂46はスタイリッシュな格好よさがイメージカラーとなっています。
AKB48のようにグループみんなで同じ衣装を着て踊る、そのことに疑問を持ち、歌詞にもあるのですが「似たような服を着て」と自己否定を用い、自分たちの現状を疑問視するような一面があります。
作詞した秋元康は「彼女たちの立場は矛盾を抱えているように見えるが、そこには良心の叫びがあり、そのような叫びを出発点とする彼女たちが、これからどのような道を切り開いていくのか、期待を込めて作詞した」と言っています。
曲調もおもに低音域で、軍隊のような制服と統一されたダンスです。
1stアルバム『真っ白なものは汚したくなる』
収録数は40曲!
2017年7月にリリースした1stアルバム『真っ白なものは汚したくなる』。
デビューシングル「サイレントマジョリティー」から「不協和音」までの4枚のシングル表題曲や、カップリング曲に加え、ライブ前に流れるインストも収録。その総数は40曲におよびます。
初回仕様限定版がType-A、Type-Bとあり、通常盤もあるため3種類のアルバムがありますが、全形態に収録されているのが「月曜日の朝、スカートを切られた」です。
では次から「月曜日の朝、スカートを切られてた」を見ていきましょう!
「月曜日の朝、スカートを切られた」歌詞を徹底解剖
大人や社会に対しての反抗と疑問
歌い出しから歌詞の主人公が社会や大人に対して反抗や疑問を持っていることがわかります。
どうして学校へ行かなきゃいけないんだ
真実を教えないならネットで知るからいい
友達を作りなさい スポーツをやりなさい
作り笑いの教師が見せかけの愛を謳う
出典: https://twitter.com/hajimesyacho321/status/912862505780731904
学生時代、わたしも同じような疑問を持っていました。
とくに女子は、友達やグループ、クラス内のヒエラルキーを意識した行動、など人間関係が複雑になってくるのが、小学校高学年ぐらいからと早いのです。
教師が神様でも万能な人でもないと気づくのもこの頃。
自分たちと同じように人の好き嫌いがあるんだと知ったときのがっかり感はよく覚えています。
外見のいい子、スポーツのできる子、家柄がいい子をひいきしたりする不平等な大人は教師だけではありませんでした。友達の親や近所の人までもが子供をランクづけし、接し方を変えていたりする。寂しいことですが、多感な時期には気づいてしまうものです。
歌詞の中にもそういう表現がありました。
努力は報われますよ 人間は平等ですよ
幸せじゃない大人に説得力あるものか
死んでしまいたいほど
愚かにもなれず
生き永らえたいほど
楽しみでもない
もう持て余してる
残りの人生
目立たないように
息を止めろ!
誰もが
何かを
切られながら
生きている
出典: https://twitter.com/hajimesyacho321/status/912862505780731904
衝動的に「もうダメだ」とか「死にたい」と思うことが、人間ならばあるでしょう。
でもそれを実行する人は多くありません。けれどそんな時、自分が10代なら残された時間の多さに呆然としてしまうかもしれません。たとえばクラスで孤立してしまい、次のクラス替えを心待ちにしている時、それが半年先であっても、その半年は永遠にも感じてしまうでしょう。
「誰もが何かを切られながら生きている」という歌詞の切実さに胸が痛くなります。