「消えゆく愛の灯」こそを愛おしく、かけがえのないものだと思ってしまうのが人間の悲しい性。
そして「もう二度とこんな思いはするものか」と思うものの、季節が巡るたびにその愛を思い出してじっとしていられなくなるというわけですね。曲中ではこの後また新しい恋をしてしまうというよりは、愛が終わってもその愛を何度も思い出してしまうことに重点が置かれています。
二人の海に夜明けは来ないと
君は気付いてた
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=a00013
いいフレーズですね。お先真っ暗と言いますか、先や突破口の見えない愛を冷静に・克明に見据える「君」ということでしょう。終わりのないものに人間の意志は非常に弱いものです。
恋愛も自分たちなりに希望を持ち続けなければ、いつかは終わりを迎えます。これはまさに人生そのものをも表していますね。
やがて二人黙って つれなくなって
心変わって 愛は何故?
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「愛は何故?」…のあとに何が続くのか非常に気になるのですが、ここはリスナーが自由に想像することのできるコメントや吹き出し欄ということで思考を巡らせてみましょう。
筆者は「かくも儚くも美しいのか」と入れておきます(演技臭)。
愛の記憶が蘇る夏
愛よもう一度
今、蘇る
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夏のたびに思い出すあの愛の日、とでも言いましょうか。愛でなくても、季節やふとした香りなどの外的要因で思い起こされる記憶というのは誰にでもあるかと思います。
記憶が蘇る=その人や物の存在自体が蘇るという捉え方をすると、切なさというよりもワクワクした感情が湧き出てくる気がします。
タイトルの決定打は○○達!?
もうおわかりでしょうが、この記事のタイトルの○○は「恋人」が正解でした!
…と言ってしまえば話は簡単なのですが、この「波乗りジョニー」がリリースされた2001年に何があったかわかりますでしょうか?
2001年と仲間の脱退
2001年は、サザンオールスターズでギターを担当してらっしゃった、ター坊こと大森隆志さんが同バンドを脱退した年です。
と考えると、この「波乗りジョニー」は失恋の歌と兼ねて、仲間の脱退を引き止めるようなメッセージがこめられていると捉えることができます。そう考えればそう聞こえないこともない…でしょうか?
タイトルの「ジョニー」って誰やねん!歌とマッチしていない!という違和感を抱いている方もいらっしゃるでしょう。「ジョニー」はもしかしたら大森さんのことかもしれません。
ということでこの記事のタイトルの○○は、「仲間」も正解でしょう。
そう思うと「波乗りジョニー」のPVに出てくる仲間たちの映像が非常に切ないものに思われてきます。人間は何故かくも儚くも美しいのか…。
「波乗りジョニー」まとめ
以上、桑田佳祐さんの「波乗りジョニー」の歌詞についてご覧いただきました。夏うたBGMとして流しておくのも実に素晴らしいことですが、ぜひ歌詞カードやこの記事画面を片手にご自身なりに咀嚼してみてください。
また、サザンオールスターズと桑田さんの活動を両方あわせてチェックするようにしましょう!より桑田ソングの鑑賞に深みが出ることでしょう。
ひとまず2017年12月にリリースされるミュージッククリップ集を楽しみに待つこととしましょうか。
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