※だから君の顔 見つめたよ
だから君の顔 見つめたよ
どんなに君の瞳が僕を疑っても
僕はこの瞳で嘘をつく※
出典: 僕はこの瞳で嘘をつく/作詞:飛鳥涼 作曲:飛鳥涼
注目のサビ部分です。
自身の瞳には決して他の女性の影は映さない。
目の前の彼女のために他の女性の影は一切消し去るのです。
何事もないように。
例え彼女に怪しまれたとしても、嘘をつき通すつもりなのでしょう。
それが、彼女に対する精一杯の優しさということになります。
2番の歌詞にも要注目!
言えない言葉の内容はとても濃い!?
愛した君だから 言えないよ
言葉の密度を 抜けて行く
どうでもいいなんて 思わないよ
あの娘の事は言えないあの娘の影は見せない
ガーゼで心を切るような時間に運ばれながら
出典: 僕はこの瞳で嘘をつく/作詞:飛鳥涼 作曲:飛鳥涼
筆者は、「愛した」と過去形になっているのが気になります。
もう愛してはいないということでしょうか。
既に、本当は他の女性に心は移ってしまっているとも考えられます。
それは目の前の彼女にとって、とても悲しいことです。
しかし、大事にしてきた相手だからこそ他の女性のことは言えないのでしょう。
言ってはいけない、内容は濃いかもしれません。
その濃さがあったとしても、自分の中に収めておくしかないのです。
彼女のことを適当に考えているわけではないからこそではないでしょうか。
絶対に、少しでも他の女性の影は見せられません。
目の前の彼女と対峙している時間は、心にはさして傷にならない。
主人公本人にとっては、やんわりと心を撫でられたくらいとも考えられるのです。
見つめることで嘘を貫き通す
読みとれない意味を 確かめられそうで
ただハート破らせたい ただハート破りたい
心のリズムは散らばるようなタンブリン
話の何処かできっと 掛け違えたボタンがある
君が僕を見つめている
出典: 僕はこの瞳で嘘をつく/作詞:飛鳥涼 作曲:飛鳥涼
自分の瞳が何か隠しているのかを知られてしまいそう。
そう感じているのかもしれません。
だから、瞳で彼女の心を射抜き嘘を貫き通そうとしていると感じられます。
「心のリズム~」の後もASKAさんらしさのある歌詞だと思うのです。
心のビートというものは、タンブリンの音のようにあちこちに散ることがあります。
そのために、言葉にできない話はどこかで誤った方向に行ってしまったのでしょう。
そんな状況の主人公を、彼女は黙って見つめているのです。
こんな形の優しさもある
(※くりかえし)
女の瞳で僕を見てる 君が僕を見つめている
(※くりかえし)
僕はこの瞳で嘘をつく
出典: 僕はこの瞳で嘘をつく/作詞:飛鳥涼 作曲:飛鳥涼
この部分は、サビの繰り返しがあります。
そのほかにも、探るようにして彼女に見られている。
彼女が嘘を探ろうとしていると言っているようです。
そして、それでも主人公は彼女のために嘘を吐き通そうとしています。
それが、主人公なりの彼女への優しさということであると考えられます。
彼女にとっては残酷なようですが、彼女自身は真実に気づいていません。
それなら、彼女も傷つくことはないのではないでしょうか。
一見酷く感じられますが、こういった形の優しさもあると示したいということになります。
「僕はこの瞳で嘘をつく」はどんな曲でどんな動画がある?
1991年「SAY YES TOUR」(7/10) 僕はこの瞳で嘘をつく - YouTube
1991年12月 CHAGE&ASKA 「SAY YESツアー」 日本武道館公演ダイジェスト
こちらはライブ映像です。
曲調はアップテンポで力強くなっています。
詞に登場する"君"に対して、「伝えられない事実があるんだ」と強く言っているようにも思えます。
カラオケで歌っても盛り上がるかもしれません。
曲の注目は、ライブ中の2番のサビ辺りです。
CHAGE&ASKAのお二人が、ステージ上のスピーカーに足を上げて寄り添って歌います。
この部分が筆者は好きです。
お二人の姿が、詞の中の女性に語りかけているようにも感じられませんか?
それに、お二人がとても格好いいです!!
歌自体もライブでのパフォーマンスも格好いいので、「さすがチャゲアス!」と筆者は思います。
詞に関しては、昔は筆者はあまり深く考えずに聴いていたものです。
しかしこうして歌詞を噛みしめて聴いてみると、やはりアダルティだなと感じます。
"浮気"や"二股"というのが連想される歌詞にドキリとしてしまう曲です。
ただ、徹底して相手を傷つけないのも紳士的ということでしょうか。
そういった点については、大人の恋愛について考えさせられますよね。