未来への一歩
後ろ髪を引かれながら
できるなら今すぐに弱音を吐きたい
歩き出す一歩がとても不安で
ホントは引き止めてと思ってた
平気そうに
友よ
出典: 思い出のほとんど/作詞:秋元康 作曲:すみだしんや
きっと彼女には、叶えたい夢があるのでしょう。
今まで通り2人で居られれば幸せな未来が待っていたかもしれない。
それでも、そんな未来を投げ打ってでも追いかけたい夢がある。
けれど、余りにも先が見えないから彼のことを恋しく思っているのでしょう。
平気なフリをして彼の元を去った彼女。
しかし、心の中は不安で堪らないのです。
思い出は残り続ける
思い出はいつの日か美しい夕陽として
私の足下照らすでしょう
あなたの顔や声が地図になる
どこにいても
友よ
出典: 思い出のほとんど/作詞:秋元康 作曲:すみだしんや
2人で過ごした思い出が、いつか彼女のことを元気付けてくれる日が来る。
彼女はそれを確信しているのでしょう。
2人にとっての甘い夜が終わり、旅立ちの朝を迎えた主人公。
旅立った先で見た夕日の中には、彼とのかけがえのない思い出の数々が浮かんでいます。
一寸先も分からなくなりそうな不安な夜を迎えそうな時に、彼の存在が彼女を救ってくれます。
もう恋人同士には戻れないけれど、思い出はいつまでも消えずに心の中に残り続けるのです。
友人として、どこかで生きている彼の存在が夢を追う彼女を勇気付けるのです。
懸命に生きる若者である2人。
この楽曲で描かれているのは、ただの失恋ストーリーではありません。
辛い失恋を経ても尚、お互いを友人として支え合う。
その関係性は、私たちが見習うべき姿勢なのかもしれません。
今後一緒にいられないかもしれないけれど、思い出は残り続け、力となるのです。
そしてそれは私たちが夢を叶える上での原動力ともなり得ると伝えたいのでしょう。
この楽曲では別れた後もお互いの未来を応援できるような関係性の豊かさを歌っているのだと感じました。
まとめ
今回はAKB48の「思い出のほとんど」をご紹介しました。
失恋での悲しみを表現した楽曲かと思いきや、その先の希望についても描かれた楽曲でした。
未来を見据える主人公を描くことで、歌詞の意味に奥深さを持たせているようです。
さすが秋元康といわざるを得ない、作詞の技術力を感じさせる楽曲でした。
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