以前に何かあったのでしょうか。
それとも第一印象に対して本当の自分をぶつけてきたのでしょうか。
何れにしても、話し合うことで距離を縮めてきた。
それがひとつづつ残って、思い出になっていくということでしょう。
大人の愛
そうよあの時大人の愛であなたを
抱きとめればよかったの
出典: ONLY MY LOVE /作詞:三浦徳子 作曲:小田裕一郎
あなたに気持ちがあることがわかっているのに受け止めることができなかった。
というよりは、受け止めなかった。
あえて大人の愛としているので、あなたにお相手がいたのかも。
チャンスを逃した悔しい思いは、後に残ります。
それだけに、あなたへの思いはより強くなっていたのではないでしょうか。
ここまでのところ、サビ以外はかなり消極的な暗いムードが漂っているように感じます。
それはここで諦めてしまい、愛が眠ってしまったからではないでしょうか。
歌詞の意味を解説!後編
眠っていた愛に
庭にさいたわ小さな花
あざやかな色で
私の中眠っていた愛に
火をつけてゆく
出典: ONLY MY LOVE /作詞:三浦徳子 作曲:小田裕一郎
なぜ眠らせていたのでしょうか。
それはあなたのことを一度は諦めざるを得なかったのでしょう。
好きになってはいけない人だったのかもしれません。
少なくともその時はそう感じていたのです。
でも、機が熟して仕掛ける時がきたのを小さな花にたとえています。
ひらがなを多用して柔らかく表現されていますが、実は激情というところが凄い。
火はひとたび燃え始めると、メラメラとどんどん大きくなっていくのです。
プライドを捨てても欲しい
そうよプライド捨てても欲しいと言える
それが若さの力よ
出典: ONLY MY LOVE /作詞:三浦徳子 作曲:小田裕一郎
どんな汚い手を使っても手に入れたいのでしょう。
プライドを捨てるのはよくないことだとは思います。
ですが、それでも欲しいというのが恋愛の本質ではないでしょうか。
それほどに熱い思いがないのなら手を出すべきではないのかも。
だって、あなたにはお相手がいるのですから。
「若さの力」は、あなたのお相手にはないものと考えるかなり年上の人である可能性が高い。
ここまできてしまうと、ただの略奪愛ではなく、禁断の恋だと思えてきます。
それでも欲しいと思うのだから本当に純粋な感情ともいえるでしょう。
この歌が眠る愛に火を付ける…歌詞の意味まとめ
自由な愛にも色々あると思います。
ここでは略奪的な愛のことを指しているようです。
あなたと進む道は、険しいものになりそうです。
それでも構わない、自由に羽ばたいていたい。
そんな決意と思いが歌詞に綴られています。
この曲が愛される理由の一つに前向きな主人公というのがあると思います。
この曲を聴いて、自分の中に眠っていた何かが目を覚ましたという人もいるでしょう。
終わりに
この曲が約40年もの間歌われて続けているのも驚愕の事実です。
同時に、歌詞にも全く古さを感じないのは私だけでしょうか。
話し言葉も書き言葉も時代とともに変わるもの。
それなのにこの歌詞は昨日書かれたものだと言われても違和感がないように思うのです。
時代を越えて伝わる言葉というのがあるからでしょうか。
また、諦められない愛というのも時代を選ばず、起こるテーマです。
大なり小なり、恋愛を成就させることには奪う要素があるものだと思います。
現実には略奪愛を経験する人は少ないでしょう。
逆に創作の世界にはかなり多く見られます。
現実にはできないから、創作するという見方もできます。
その一方で、諦められないなら諦めなくてもいい。
とエールを送っているようでもあります。