会えることは決まっているけど、もう直ぐにでも会いたい。
ほかに欲しいものなんて考えられなくて、そばにいたいだけ。
会えるときが近づくにつれて、気持ちがソワソワしてくる。
「君は、主人公の中ではそんな気持ちにさせるほど大切な存在なんだよ」と歌っています。
この歌詞も、多くの人が共感できる歌詞になっているのではないでしょうか。
会える嬉しさが高まってきて、嬉しさよりも早く会いたいと焦る気持ちが前に出てきそうな心境です。
不安とは違った気持ちの落ち着かなさがあります。
しかも、他に何もいらなくてただ会ってそばにいたい。
「君に会えればそれだけでいいんだ」と。
周りが見えなくなってる気持ちがよく伝わってきます。
君に会えると今までの焦る気持ちはどこかに忘れてしまう
もうそろそろ西の空がオレンジ色から青に染まろうとしている
夏の香り漂うこの町はいつもより賑わってる
時折遠くで響く音の方へと、さぁ向かおう
出典: 夜空に咲く花/作詞: MEGARYU 作曲: MEGARYU
いざ会うときには、夕方から夜になろうとしていました。
完全に太陽が沈み切る前の空が、青い情景は想像に容易いと思います。
時折遠くで響く音は花火の音。
主人公は、一緒に花火を見に行こうとデートに誘ったことが分かります。
普通のデートではなく花火を見に行く。
ここから以前の歌詞での主人公のソワソワする気持ちが、より想像することができるのではないでしょうか。
夏の香り漂うこの町は、花火大会があるとするなら出店もあるでしょう。
いつもより賑わっているのは、人が多いからということもあります。
そして、主人公が君と一緒にいれることでの気持ちの高まりも相まってのことでしょう。
ただ、花火を見にくるのとは違う特別なものなので、町もいつもと違って見えているんですね。
約束を果たすではなく、叶える
随分前から今年は一緒に見ようって約束叶えよう
出典: 夜空に咲く花/作詞: MEGARYU 作曲: MEGARYU
主人公がデートの日をとても待ちわびているのが分かります。
随分前という表現から相当長い期間に感じていたのでしょう。
待っている時の時間は、実際の二倍も三倍も長く感じると思います。
その日への期待が大きければ大きいほど、約束の日までは長く感じるものです。
叶えるという言葉から、約束以上に主人公の「花火を一緒に見たい」という願いにも似た感情が窺えます。
この幸せな日々が来年も続くと感じてた
慣れない2人の初デート
着慣れない浴衣姿ちょっと恥ずかしそうな仕草
なんでもないフリしながら心奪われていた
こっからの眺めやっぱ最高この場所に居たい来年も
一番近くで見とれていたい嬉しそうな横顔を
出典: 夜空に咲く花/作詞: MEGARYU 作曲: MEGARYU
浴衣は夏にしか着ないものですし、夏でも着る機会はかなり限られています。
そういった観点からすると、浴衣姿は貴重です。
そして浴衣は学校や会社では普段着ないですから、着る側は少し恥ずかしい気持ちになります。
初めてのデートでは特にそうかもしれません。
自分が浴衣を着慣れていないなら尚更です。
そんな君の浴衣姿を見ながら、主人公は特に浴衣について話をしなかったのでしょうね。
「浴衣いいね」ぐらいの会話で済ませたのかもしれません。
でも実はしっかりと心が奪われていました。
何よりも大切なのは君の隣にいること
君の隣は浴衣姿と横顔を一番近くで見れる恋人の特等席ともいえる場所です。
そこからの眺めはやっぱり最高と感じています。
しかも君の横顔を見ていたいのではなく、見とれていたいのです。
もし君を見ていることがバレたらどうしよう。
近くだと顔を見ることが恥ずかしい。
そういう気持ちを上回って、ずっと君の横顔に見とれていたいんです。
最高という言葉に嘘はなく、それほどまでに君に心が奪われていることがわかります。
思い出は花火のように
いつまでもいつまでも同じ夏の空見上げていたい
そこには鮮やかに咲く花火 まるで二人だけ照らす光
人だかりの中はぐれないようにしっかり手を繋ぎ
このひとときがFOREVER 続けばなんて感じてた
出典: 夜空に咲く花/作詞: MEGARYU 作曲: MEGARYU
場面は花火が見えるところに移りました。
空には鮮やかに咲く花火。
花火がパッと咲いたときには、薄暗い中の二人をほのかに照らします。
人だかりの中にいるのに主人公は、花火に照らされる君の横顔しか目に入らなかったのでしょう。
花火の光がまるで二人だけを照らしているみたいにで、永遠にこのひとときが続けばと感じています。
「感じている」という表現から、自然に心から湧いてきた思いなのでしょう。
しかし、この記事の冒頭にあったようにこれは思い出になります。
花火がパッと咲く一番輝くときに二人のお互いへの気持ちも一番強くなりました。
そんな二人の恋も花火の光が消えていくように儚いものに。
儚いからこそ二人で見た夏の空がいつまでも綺麗で忘れられないのです。