「overture」の歌詞の意味を解説!
ぼくはコドクジャナインダけどなぁ
夜の5番線 クラスメイトは わらった
ぼくはコドクジャナインダけどなぁ
9mmパラベラム、白い手首と引き金。
君は景色を殺せるのだよ
出典: overture/作詞:たかはしほのか 作曲:たかはしほのか
1番のAメロでは夜の駅のホームから物語が始まります。
登場人物は、「ぼく」と「クラスメイト」。
この2人のやりとりが描かれています。
「コドクジャナインダ」とカタカナで書くことで、強がっているようにも思えます。
クラスメイトの言葉の弾丸によって、夜の景色が殺されてしまったのです。
「9mmパラベラム」って?
上の歌詞では「9mmパラベラム」という言葉が登場しています。
もともとはドイツの拳銃「ルガーP08」などで使用される弾丸「9mmパラベラム弾」のこと。
ロックバンド「9mm Parabellum Bullet」とも掛かっているのでしょう。
9mmも冷たく退廃的な世界観を歌うロックバンド。
彼らへのリスペクトでもあるのかもしれません。
「9mmパラベラム」と「白い手首」を並べることで、歌詞に美しいコントラストが生まれています。
朝の深みと戦闘機の爆音
窓を開けながら、朝の深みへ。
戦闘機の爆音、最高にロックだった!
出典: overture/作詞:たかはしほのか 作曲:たかはしほのか
Bメロでは歌の舞台が朝の部屋に移ります。
「朝の深みへ。」という部分がBメロに余韻をもたせています。
朝に窓を開けると、戦闘機の爆音が聞こえます。
なぜ戦闘機なのかは、次章で解説します。
隣で君の息を吸っていたい。
ペットボトルの中には、お水と誰かの吐く息。
目覚ましが喚く前、隣で君の息を吸っていたい。
出典: overture/作詞:たかはしほのか 作曲:たかはしほのか
サビでは「ペットボトル」が登場します。
「ペットボトル」も「お水」も透明なもの。
そんな透き通った朝の風景が想像できます。
「誰かの吐く息」がペットボトルの中にあるとはどういう意味なのでしょうか。
誰かが飲んだあとのペットボトルなのかもしれません。
歌詞では説明されていませんが、どこか無機質な印象をもたせています。
対して、「息を吸う」という行為は「生きる」ことを思わせます。
この「無機」と「有機」の対比が映えたサビとなっています。
目覚ましの鳴る前に起きた主人公は、隣で眠る「君」を想うのです。
生きた福生は最高にロックだった
2番のBメロでは「福生(ふっさ)」という地名が登場しています。
アメリカの基地、チャリで行けるね。
生きた福生は、最高にロックだった。
出典: overture/作詞:たかはしほのか 作曲:たかはしほのか