東京都福生市はVo.たかはしほのかの住む街。
米軍の基地である「横田基地」の所在地でもあります。
横田基地のある街、福生
横田基地とはアメリカ空軍と航空自衛隊の基地。
かなり大規模な基地で、福生市を含む5市1町にまたがっています。
基地というのは、有事の際の戦闘のために設置されているもの。
はばからずに言えば「人を殺すため」の施設です。
そこの戦闘機の爆音を日常的に聞いていたたかはしほのかは「死」を意識せざるを得ません。
「overture」はアメリカの音楽ジャンル「カントリー」に乗せて、彼女の死生観が歌われています。
彼女の原体験である「横田基地」は、作詞にも影響しているといえるでしょう。
皮肉めいて歌われる「最高にロックだった」という言葉が妙に響きます。
君と眠りにつけたら
ペットボトルのキャップをしめて僕ときみが生きてる。
空気が薄くなって、このまま、きみと眠りにつけたら、
あぁ、2人だけの血になれるさ。
ぼくら、2人だけの血になれるのさ。
出典: overture/作詞:たかはしほのか 作曲:たかはしほのか
最後のサビではより具体的に生と死について歌われています。
一行目では「無機質」なペットボトルをしめて「生きること」を表現しています。
対して二行目では「空気が薄くなって」から「死」を表現していると想像できます。
「血」という名詞も「死」を思わせます。
リーガルリリーの決意
リーガルリリーの「序曲」であるこの「overture」は、リーガルリリーのひとつの決意なのです。
たかはしほのかの原体験を歌うことで、彼女の根ざしているものが示されています。
彼女たちはこれからも「生きること」に向き合っていくのです。
「overture」のMVも素敵です
リーガルリリーの日常とライブ風景
MVの中では彼女たちの日常の風景とライブ風景が交互に描写されています。
日常風景でじゃれているリーガルリリーのメンバーはかわいらしく描かれています。
対して、ライブ風景ではかっこいい彼女たちを見ることができます。
大きな野外ステージの映像は「RUSH BALL 2018」の出演時のものでしょうか。
「overture」が新生リーガルリリーの決意表明であることがここからも見て取れます。
リーガルリリーの今後にも注目!
『the Post』から始まったミニアルバム三部作は今作『the Telephone』で完結しました。
これからリーガルリリーは本格始動していくと思われます。
美しさと残酷さの対比が魅力的なリーガルリリー。
そんな彼女たちの今後にも注目していきましょう。
関連記事
【リッケンバッカー/リーガルリリー】「おんがくも人をころす」胸に刺さる歌詞の意味を解釈!魅力に迫る! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
本気で解説します。「関ジャム」で一躍有名になった、リーガルリリーの「リッケンバッカー」について紹介します。