「マリアの爪痕」はどんな曲?

Janne Da Arc【マリアの爪痕】歌詞を徹底解釈!本当の愛が知りたいだけ…痛々しい爪痕に涙の画像

皆さんはJanne Da Arcの曲といえば、どのような曲をするでしょうか?

筆者はちょっと色気のある曲が多いイメージを持っています。

もちろん、ロックバンドとしてカッコ良い曲もたくさんあるのですが。

今回はJanne Da Arcの中でも意味深な男女の恋愛を表現した「マリアの爪痕」の歌詞を読み解きました。

一見官能的な表現であっても、その歌詞を読み解くと深い意味が読み取れます。

今回筆者は男性の立場になって考えてみました。

歌詞の背景に隠れている「女性側」の目線は別の曲に繋がっているようです。

歌詞の中の状況としては、自分には関係ないだろうと思うかもしれません。

しかし、表現の中には意外と「わかるかもしれない」と思う部分があったりするのです。

意外と共感できる「マリアの爪痕」。

どう解釈したら良いか、読み解いた内容を読みながら一緒に想像してみてください。

痛々しい爪痕は一体誰のもの?

Janne Da Arcの曲は色っぽい歌詞が多いのです。

また、男女の仲をストーリー仕立てで歌った曲も多いですよね。

今回の「マリアの爪痕」は男性側からの目線の曲であることはファンの間でも有名です。

Janne Da Arcの出した「ヴァンパイア」のアンサーソング的位置な曲でしょうか。

男女の気持ちのすれ違い、と言う意味では「ヴァンパイア」は女性目線、「マリアの爪痕」は男性目線です。

そう考えると、「爪痕」は男性に対する女性の爪痕と言うことになるのでしょう。

では、なぜその爪痕を残したのか。

「すれ違い」と表現しましたが、どうしてそう思ったのか、歌詞の解釈をしていきたいと思います。

「マリア」とは誰のことなのか?

そもそも歌詞の主役は誰なのか

マリア 愛して 死ぬまで だまして
マリア 白い肌に 爪立てて もう一度

出典: マリアの爪痕/作詞・作曲:yasu

まず「マリア」というのが誰なのか、気になるところです。
公式の認識もあると思いますが、筆者の解釈も交えて考察していきたいと思います。
「だまして」というキーワードより、魔性の女、というイメージを持ちましたが果たしてそうでしょうか?
この曲は「男女のすれ違い」を表現した曲と言われています。
そういう意味では、その女性のことが忘れられない男性の想いそのものという受け止め方もできそうです。
「爪立てて」というキーワードからして、女性が男性に、という想像ができます。
全体的な内容からして男性が忘れられない女性がいる、という解釈で間違いないと思います。
ただ、その女性というのが一筋縄ではいかない相手ということも読み取れます。
その女性は実在する人物なのか。
実在したとしても、男性からしたら幻のような存在ではないか。
今後会える状況にいる相手であるのか。
「だまして」とあるため、どこかで本当のことを知ってしまったのではないか。
そう解釈もできます。

どういう状況の出会いだったのか

ネオンの海にDive 溺れてくペシミスト
何もかも かりそめの言葉
赤い唇誘って

出典: マリアの爪痕/作詞・作曲:yasu

ネオンの海=歓楽街という短絡的なイメージをしてしまいます。
この曲の主人公が男性だとしたら、相手はそういう仕事をしている人?と思ってしまいます。
ですが、あくまで少し危険な匂いのする出会いという意味で「ネオンの海」と使ったのだと考察しました。
少し非日常な場所での出会いは思った以上にのめり込みやすくなるのではないでしょうか。
嘘だとわかっているものほど、熱くなる。
非日常的な恋愛とはそういうものだと思います。

一夜限りのDance 天使のレプリカント?
わだかまり からまわり 全て
あの夜に淫れて溶けた

出典: マリアの爪痕/作詞・作曲:yasu

直接的な表現ではなくても、一夜限りという状況から色々想像できます。
これがJanne Da Arcの歌詞の魅力です。
ここの部分だけでもかなり赤面してしまうような状況なのだと考えてしまいます。
もちろん、淫れるというのは、気持ちの上での表現になるのだと思います。

「マリア」は人名ではなかった

君の肩に微笑むマリアのタトゥー
君を抱けば 今生きてると思えた
夜を迎える度 蘇る

出典: マリアの爪痕/作詞・作曲:yasu

ここでようやくでてきました。
マリア」というキーワード。
筆者は最初この曲のタイトルを目にしたとき、人名かと思いました。
しかしそうではなく、肩に描かれたものが「マリア」でしたね。
この表現から、本当の名前を知らず、女性の肩の「マリア」から彼女のことをそう呼んでいたのだと思いました。
夜を迎える度、という言葉の表現からは切なさすら感じます。
官能的な表現ですが、会えない夜という状況はどんな恋愛をしている人も味わうことがあるのではないでしょうか。
ここの部分からは不思議と「色気」というよりは「愛しさ」や「切なさ」を感じます

恋愛にありがちな矛盾と葛藤