楽曲「お祭りマンボ」
カバーアルバム『MIRROR BALL'19』収録
2019年7月にリリースされた山崎育三郎さんのカバーアルバム『MIRROR BALL'19』。
その中に収録されているのが今回紹介する楽曲「お祭りマンボ」です。
元々は美空ひばりさんが歌っていた楽曲で、パワフルな歌声が魅力的でした。
長い年月が経っても人々から愛されている名曲のカバーということで期待も高まっていたことでしょう。
カバーアルバムに収録されているものは、最新のダンスナンバーのようなノリの良いアレンジがされていました。
ミュージカル俳優でもある山崎さんの歌声は素晴らしく、一味違った「お祭りマンボ」を聴くことができます。
中でも公開されているMVが面白い!と話題を呼びました。
MVには今まで誰も見たことのない新時代の「お祭りマンボ」が表現されています。
プロデューサーにはヒャダインさんを迎え、スタイリッシュかつカオスなMVになっていました。
今回はMVの内容を解説しつつ、新時代の「お祭りマンボ」を紐解いていきたいと思います。
MVのテーマは「タイムトリップ」
美空ひばりさんが「お祭りマンボ」を発売したのは1952年の8月でした。
マンボのリズムに合わせてお祭り好きな江戸っ子の様子を描いた楽曲です。
山崎さんの「お祭りマンボ」には昔ながらのお祭りをイメージした江戸っ子らしさは一切出てきません。
アルバム名の『MIRROR BALL'19』にもあるようにミラーボールの中で楽しく踊るお洒落なお祭り騒ぎです。
スタイリッシュなメロディーと軽やかなタップダンスに魅了されてしまいます。
百聞は一見にしかずなので、まずは「お祭りマンボ」のMVを実際にご覧になってみてください。
映像は1950年代〜令和時代にかけてタイムトリップ形式で表現されていました。
映像はモノクロからカラー、そして更に鮮やかに…時代とともに変わっていきます。
そういった細かい画質の変化にも是非注目してみてください。
MVのタイムトリップを通して感じることは、人々の楽しい気持ちは全時代共通なのだということです。
美空ひばりさんが歌っていた時代から現代まで、お祭りの定義は何も変わっていません。
この先何年経ってもワクワクする刺激的なイベントであることは間違いないでしょう。
MVでの七変化をチェック
さて、タイムトリップ形式のMVですが1番気になるのは山崎さんの七変化です。
ジャケット写真にもありますが、映像の方がよりリアルに楽しめます。
メインの衣装から時代を遡る様々な衣装はまるでミュージカルを見ているような気分になりました。
アルバムのCMとしてそれぞれの年代の動画が公開されているので1つずつ解説していきたいと思います。
キング・オブ・ロックンロールver
キング・オブ・ロックンロールといえばエルヴィス・プレスリーです。
MVには、エルヴィス風の衣装を身に纏った山崎さんが登場します。
ともにダンスを踊るのはローマの休日を彷彿とさせる衣装の女性たち…。
モノクロの映画風の映像は、1950年代のワクワク感を表現していました。
ちょっとキザな山崎さんの姿は全時代の映像に共通していますが、そこもまた面白いのでおすすめです。
バブルver
続いて描かれている時代はバブル期です。
1980年後半から1990年前半までの好景気の頃のお祭り騒ぎを表現した衣装と演出になっています。
ミラーボールが1番似合う時代がバブル期かもしれません…。
高級そうなスーツを着た山崎さんは、派手なお姉様方に囲まれて踊っています。
バブル期に流行したジュリアナ東京をイメージした演出なのでしょう。
ギラついた男性の雰囲気を札束とともに見事に表現している映像でした。