【Wait for You/V6】歌詞の意味を独自解釈！辿り着いた先で気付いた君への愛が深い

再度、1番Aメロの歌詞を見てみると、この瞬間に「君」は「僕」の隣に並び立っている様子がうかがい知れます。

「FOR THE PEOPLE」から「for You」へ。

この関係性の移ろいを、上手く2曲を繋げて伝えてくるあたりはファンからしたら感激だと思います。

以上2曲を比較してみると、聞き流しただけでは分からない深いメッセージやモチーフの登場が見つかりました。

今一度、両曲を聴き比べ僕と君の新たな成長を見つけてみるのも面白いかもしれません。

ここからは再び「Wait for You」の歌詞に戻り、僕が成長した末に辿りついた思いについて解釈していきます。

それが分かるのが、2番Aメロの歌詞。

目を背けたくなるほどの辛いことや苦しい出来事を経て、ボロボロになる僕。

ようやくたどり着いた場所で気付いたのは、君の存在という愛です。

僕ひとりでは見れなかった大空の中で、大事なものに気付くという心情が表れています。

 そして、これ以上の景色を「今度は二人で見つけよう」と君に語りかける僕。

実際、V6の6人も20年間の間に様々な経験を重ねています。

特に、大震災時や24時間テレビなどでは精力的にチャリティー活動を行っています。

そうした活動の中で、「愛を受ける」から「愛を渡す」に心情が変化していってもなんら不思議ではありません。

これは人としての成熟と言ってもいいかもしれませんね。

荒ぶる若々しい鷲が、精悍な鷲へと成長を遂げた瞬間ではないでしょうか。

では何故この曲が、シングルカットされなかったのか？通常のアルバム盤にも入らなかったのか？

それは、かなり絞ったコアなファン層に向けたメッセージ曲だから。

デビュー時のやんちゃで怖いもの知らずな6人の成長を見守ってくれた人へ感謝の気持ちを届けたかった。

ずっと背中を押してくれていた君へのメッセージを。

だからこそ、初回限定生産盤の「B」にのみ収録した。そんな気がします。

デビュー曲と繋がる構成やモチーフを散りばめ、成長が分かる歌詞で想いを伝えようとしたのでしょう。

20年前、「MUSIC FOR THE PEOPLE」で多くの人にメッセージを発信した6人。

20年後、ずっと支え続けてくれた君に向けて、君にしか届かない方法で成長と感謝のメッセージを届ける。

長年のファンは、感慨深い思いでこのメッセージを受け取っているのだと思うと羨ましくもあります。

走り続けた6人が、たどり着いた先で気付いた思いは「ファンへの愛」だった。

「今まで背中を押してくれてありがとう。これからは僕も君を支えていくよ」。

「さあ、まだ見ぬ大空へ一緒に飛び立とう。準備はいいかい？」と。

とても素敵な思いが込められている曲ですね。

Ｖ6のメンバーが、いかにファンの方を大切にされているのかがよくわかりました。

両者の絆がこの「Wait for You」という曲によく表されていると思います。

私たちも忘れがちですが、誰かに支えられたり誰かを支えていたりしています。

そう思うと明日も少しだけ頑張ってみようという気持ちになりませんか？

V6とファンのような関係性を一つでも多く作れたら、明日も「学校へ行こう！」という前向きな日々を送れるかも知れませんね。

 他にもＶ6にはファンへ向けたメッセージ色が強い曲があります。ぜひご覧ください。