ネット社会を皮肉った歌詞?

タイトルは『霧と雲』という意味

HEY-SMITH【Fog And Clouds】歌詞を和訳して徹底解説!ネット社会に思う事とは?の画像

メロディックパンクバンドHEY-SMITH(ヘイスミス)の楽曲『Fog And Clouds』。

5枚目のアルバム『Life In The Sun』の7曲目、中盤に収録されている曲です。

2018年11月7日に発売された同アルバムは自身でも「史上最高の傑作」と呼んでいる自信作。

その中から改めて2019年6月2日に『Fog And Clouds』のMVが公開されました。

アルバムリリースツアーでは48公演全てで演奏されたという同曲…

ライブに参戦した方は思い出が蘇る曲でもあるのではないでしょうか。

今回はその英語で綴られた歌詞和訳して徹底解説!

タイトルを直訳すると「霧と雲」という意味になりますが、何を表現しているのでしょうか?

まずはかっこいいMVからチェックしてみましょう!

MVをチェック!

迫力の演奏シーンが演出されている!

冒頭に英語で「悪いニュースのようだ。ただの霧と雲。」というセリフが入ります。

その言葉通りに画面は霧や雲で覆われている状態に。視界はあまり良くない様子。

Yujiさんのかっこいいベースソロから演奏がスタート!

吹奏楽器担当の三人が演奏に加わり、テンションもピークになったところで猪狩さん(ギターボーカル)とTask-nさん(ドラムス)の姿が登場しました。

曲に合わせて背景が変化し、まるでアッシャーのだまし絵に入り込んだようなメンバー

「Down」という歌詞の時に猪狩さんが下へ落ちていくようなシーンも。

落ちた先は視界が暗く、霧や雲で覆われている状態です。

マーブル模様のように猪狩さんが落ちていく世界はグニャグニャと歪んで見えていますね。

どうみてもあまり良くない世界のようですが、どこか美しさも感じます。不思議な雰囲気です。

転調した後、さらに落ちてゆく

間奏シーンを挟んだ後、曲はクライマックスへ。

落ちてゆく猪狩さんのシルエットを真ん中に、映像は万華鏡のような効果が次々と登場します。

ずっと見続けているとトリップしそうな映像ですよね。

最後に、猪狩さん(のシルエット?)は元の薄暗い霧と雲が立ち込める空間へと到達。

水にダイブしているようでもあり、とてもミステリアスな終わり方です。

さて、演奏に映像効果が加わり、見ているのが楽しいMVでしたが、歌詞の内容を反映したものなのでしょうか。

この後は歌詞について詳しく解説していきたいと思います。

和訳は冒頭に太字・斜線で記述しました。

歌詞を解説!

押し付けられる価値観

Trust me I've been thinking ‘bout
Values that you make and teach us now
What you preach you know really
doesn't make things better
Nothing played, nothing foul ever gets to me

出典: Fog And Clouds/作詞:猪狩秀平 作曲:猪狩秀平・Task-n

“俺を信じて ずっと考えてきた

お前たちが今作って教える価値観

お前たちが説教することは本当に自分達が知っていることなのか

物事は良くならない

何も遊んでないし、これまでに何も悪いことは俺には起こらない”

 

大人になってみると分かりますが、子供の頃に自分へ大人たちが教えたことが違っていることもあります。

右も左も分からない子供の頃、教えられたことが全て正しいと思い込んできましたが今はもう違います。

これまで生きてきた中で自分で経験し、考えてきたことで形成された価値観。

主人公はそれを信じているようですが、「こうするべきだ」と自分の価値観を押し付けてくる人間が絶えません。

この歌詞の主人公は一方的に考え方を押し付けてくる人々へ、「自分には自分のやり方がある」と反論しているというわけですね。

サイバーストーキングが俺達を殺す

不確かな情報に惑わされるな

Just see through fog and clouds
Know that cyber stalking kills us now
How you reach you know really
doesn't make life better
Nothing made, nothing foul ever
comes for free

出典: Fog And Clouds/作詞:猪狩秀平 作曲:猪狩秀平・Task-n