“霧と雲を通して見るだけだ
サイバーストーキングが今俺たちを殺すことを知るんだ
どんなふうにお前たちが到達するか お前たちは本当に知っているのか
人生をより良くはしない
これまで何も成し遂げなかったし、何も悪くならなかった
無料で提供される”
インターネットが発達したことで世の中には情報が氾濫しています。
中には伝わっていく中で違った形に変化したものや、全くのデマが流布されることも。
インターネット上で見るもの、聴くものは全てが現実であるとは限りません。
ここではそんな“偽物”たちに夢中になった結果、どうなるのか考えてみろと呼びかけているのです。
実際に見たり聴いたりして確かめたものではないのに、何故かSNSの書き込みだけを信じてしまうことがあります。
そうしたことに警鐘を鳴らしているとも受け取れる内容ですね。
真偽不明の情報に飛びつき、それを根拠に人を叩いたり、評価したり…
そんなことをしても何も良くはならないし、悪くもならないとキッパリ言い放っている。
さらに、これらの情報は無料で手に入るというのも厄介なところ。
叩いたり、評価するのもタダ。
全てが何のコストもかかってない行為…それらは果たして責任感を持って発信しているのだろうか。
実際に猪狩さんが言いたかったこととは違っている可能性もありますが、そんな印象を著者は受けました。
どんな風に見られるのか
平和を感じないとは?
(eh oh)
How you look at me
I can't feel at peace
How you look at me
I'm not here to please
出典: Fog And Clouds/作詞:猪狩秀平 作曲:猪狩秀平・Task-n
“どんなふうにお前たちが俺を見るのか
それには平和を感じない
どんなふうにお前たちが俺を見るのか
俺はそれを喜ぶためにここにいるわけじゃない”
「見る」というのはそのままの意味ではなく、「評価」するという意味だと思われます。
他人(とりわけ批評家な)からの評価には重きを置いていないというスタンスをここでは歌っているのです。
「褒められるために音楽活動しているわけではない」と突き付けている姿勢はまさにパンク!
前述の歌詞を併せて考えると、インターネット上の意見など気にしないという意味でしょうか。
実際にライブで見てから判断してみろ!と言いたいのかもしれませんね。
偽りの社会へ
押しのけ合う人々
Fake society
Puts you on your knees
Push me off
Push you off
Down
出典: Fog And Clouds/作詞:猪狩秀平 作曲:猪狩秀平・Task-n
“偽りの社会
膝の上に自分を置けばいい”
“俺を押しのける
お前たちを押しのける
下がる”
「膝の上に自分を置く」とはどういう状態なのでしょうか。
なんとなく、パソコンを膝の上に置いてカタカタと打っている姿が思い浮かびました。
インターネット上の“偽りの自分”として生きる人々を批判しているのかもしれません。
また、押しのけ合っている「俺」と「お前たち」はネット上での不毛な言い合いを表現しているように感じます。
その結果下がっていく…下がるのは一体何なのか。
気分が下がるというのも合っていると感じますし、品格が下がってしまうという意味にも感じます。
下らない争いの末には自分が落ちていくという結末が待っているというわけですね。
MVを観ると落ちていく場所はあまり居心地は良さそうではありません…
最後に
ネット社会を皮肉ったパンクな曲!
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