ちょっとベースが上達すると単音を鳴らす練習だけでは物足りないと感じることがあります。
そんなときは右手のトレーニングを兼ねて、フィンガーピッキングでコードを鳴らして遊んでみましょう。
ツーフィンガーピッキング
人差し指と中指の2本を使います。ベースのピックアップの部分に軽く親指をそえ、人挿し指あるいは中指で下から上へ弾きます。
3~4弦の開放弦を使って右手人差し指と薬指を交互に動かして練習してみましょう。
この時、他の弦を共鳴させないようにするには、鳴らしていない弦を左手で軽く押さえてミュートさせます。
指の動きに慣れてきたら、メトロノームを使ってリズムをキープできるようになりましょう。
スリーフィンガーピッキング
親指、人差し指、中指の3本を使ったピッキングのことです。ギターを演奏する時によく使用されます。
親指は上から下へ、他の指は指先に軽くひっかけるようにして下から上へ弾きます。
基本は1本の指につき1音を鳴らしますが、ルート音を親指で鳴らし人差し指と中指で他の音を同時に鳴らしてリズムに変化を付ける方法もあります。
Am7(エー・マイナー・セブンス)を鳴らしてみよう
スリーフィンガーピッキングで、試しにAm7を弾いてみましょう。
- 左中指:(4弦、5フレット)、右親指でダウン。
- 左薬指:(2弦、5フレット)、右人差し指でアップ。
- 左小指:(1弦、5フレット)、右中指でアップ。
※人差し指で3弦を軽く押さえてミュートさせます。
ベースはリズムを支えることが役割であるため、本来はルート音であるAを鳴らせばいいのですが、ベースだからといって和音を奏でられないわけではありません。
実際にコードを鳴らして聴いてみると、他の楽器が何をやろうとしているのか理解することにつながり、結果的にベースライン作りに役立ちますよ。
ベースコードをもっと知りたい人におすすめな本
いくつかのコードを押さえれらるようになったけれど、いまいち活用法がわからないという人や、そもそも音楽理論やコードの基礎用語がよくわからないという人に向けて、教則本では優しく解説されています。
コードに苦手意識を持つ人に役立つアイテムです。
2種類のベースコード
ベースには2種類のコードがあるので、まずそのベースの種類を最初に理解しておきましょう。
メジャーコード
いわゆる「長三和音」と呼ばれる最も基本的なコードであり、「ドミソ」の和音が奏でられる音です。
メジャーという言葉からも分かるように軽く爽やかな音が特徴的で、基本的に明るく楽しい音を表現する時に用いられます。
明るい楽曲は大体このメジャーコードがベースの構成になっており、聞いているだけで非常にハッピーな気分になるのです。
まずはこの基本コードを覚えた上で明るい雰囲気を持ったメジャースケールを自在に使いこなせるようになりましょう。
巷で流行っているJ-POPの明るい雰囲気の曲などは大体メジャーコードが用いられていると思っていただいて間違いありません。
マイナーコード
メジャーコードとは逆に「ドミ♭ソ」で表現される「短三和音」のことをマイナーコードといいます。
当然ながらマイナーなので暗さや苦さ、悲しさといった後ろ向きの感情を表現する時に用いられるコードです。
軽やかで爽やかな雰囲気のメジャーコードとは違い、こちらは音が非常に重たくロックやメタルなどで使用されます。