2度目のサビが終えると、Bメロに入ります。
1行目は、若くして夢破れた若者の姿がありありと眼に浮かぶ表現です。
そして、2行目「憂い〜」からは、お酒を酌み交わす様子が想像できます。
また、その後の表現は、思い出の一瞬一瞬を振り返っているかのようです。
Bメロによって、この曲がさらに親近感のあるものになっているのではないでしょうか。
パーソナルな地名や、具体的な光景が眼に浮かぶ歌詞。
それにより、この後に来る最後のサビを真っ直ぐに届ける効果があるように感じました。
彼らが伝えたい愛
僕らは美しい
明日もヒトでいれるために愛を集めてる
出典: ヤングアダルト/作詞:はっとり 作曲:はっとり
最後のサビの最後の2行で、彼らはこういっています。
最後の行の末尾の表現は、サビの度に少しずつ変えられています。
そして最終的な表現として、このような形になっているのです。
生きていくために必要なのが愛。
そんな愛があることで、絶望してしまってもまた前向きになれる。
そんな彼らの気持ちがここに凝縮されているのではないでしょうか。
私たちは、生きていく上で挫折して夢や希望が無くなったように感じることがあります。
しかし、そんな時に私たちを救ってくれるのは他者の存在です。
その他者というのは、様々な形で現れます。
周りにいる人々もそうですが、このように音楽を通しても、間接的にその愛に触れることができるのです。
彼らは、その愛の存在を伝えるために「ヤングアダルト」を作ったのではないでしょうか。
彼らが最後の行で「ヒトで〜」というのは、ただ生きている状態を指しているわけではないのでしょう。
ただぼうっと生きるのではなく、苦しんだり藻搔いたり、愛し合ったりすることを指しているのだと思います。
それこそが人間らしく生きるということだと伝えたいのでしょう。
愛を互いに与えあって生きていくことができれば、絶望の中でも生きていけるに違いありません。
マカロニえんぴつのメンバーの人生も、一筋縄では行かなかったのかもしれません。
しかし周りの人達に支えられてここまでやってこれた。
そこには必ず、愛があります。
それを感じた彼らは、この曲によってそんな人間の美しさを賛美したのでしょう。
若者と大人の両方にこの曲が伝わって欲しい。
そんな彼らの気持ちも「ヤングアダルト」というタイトルに込められているのではないでしょうか。
まとめ
今回は、マカロニえんぴつ「ヤングアダルト」の歌詞の解釈をお届けしました。
今回の楽曲を通して、彼らがどれだけ真摯に楽曲を作っているのか伝わったと思います。
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