卒業、就職…旅立ちの春

春が近づいてくると、卒業式があったり引っ越しがあったりと、新しいことが始まる旅立ちの季節です。 そんなときには「旅立ち」がテーマの曲を聴いてみませんか。 旅立つということは、今居る場所から離れること、今居る仲間と別れることです。 別れは辛いけど、旅立ちには新しいことが始まる期待感や強い決意も含まれています。 別れの切なさと新生活への希望という両極端が1つになっている曲は、実は名曲揃いなんです。 今回は、数ある旅立ちソングのなかから、まだあまり知られていない名曲たちを紹介します。

DWニコルズ「春風」

ゆずなどを手掛けたことでもお馴染みの寺岡呼人プロデュースでデビューした4人組。 ユニークなバンド名ですが、なんとあのCWニコルさん公認の名前なんです。 聴く人をニコっとさせたいという思いも込められています。 初めて耳にする人も多いかもしれませんが、卒業ソングの隠れた名曲です。 卒業式の切なさ、どこか漂う幸福感、暖かさも感じられる春風、 そんな情景が鮮明な映像として浮かんでくるような歌詞ですよね。 このメロディ、日本人ならドンピシャなはず! 新・卒業式の定番ソングとなってもいいほどの名曲です。

旅立ちの季節に聴きたい春ソングの画像

SOFFet「春風」

旅立ちを控えた別れのときは、これまで過ごした日々を振り返ってしまうものです。 普段特に何も考えずただなんとなく過ごしていても、振り返ってみると全て素敵な思い出に変換されてしまうから不思議です。 この曲には、そんな風に昔に思いを巡らせつつも、決して後ろ向きになるのではなく、その思い出に背中を押されるように前に進んでいくポジティブさがあります。 少しセンチメンタルだけど、思い出があるから頑張れることもありますよね。

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ナイス橋本「キンミライ。」

この改札抜けたらそこは
ちょっぴりだけ近未来
ドラマみたいにクールじゃないけど
確かに歩き出す音がする
笑って つられて 笑って ゆられて
ホラ 今始まる道の先に
僕らが選んだ旅のつづき

出典: キンミライ。/作詞:ナイス橋本 作曲:ナイス橋本・村カワ基成

新しい街へと旅立つとき、期待と不安が入り混じることもあります。 この曲を聴くと、新しい生活は改札を抜けた瞬間に始まるんだなとハッとさせられます。 そして、改札の向こうで始まるのは、ちょっとだけ近未来の話。 輝くような大きな未来は、1歩先の延長線上にあるということを気付かせてくれる旅立ちソングです。

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clammbon「ララバイ サラバイ」

3ピースバンドclammbonの3rdアルバムドラマチック」の終盤を飾る長編曲。 とにかく別れることが辛いけど、今どうしても旅立たなければならないという複雑な思いが絡まり合う雰囲気が胸を締め付けます。 電車に乗ったものの、ずっと駅のホームを見つめているような光景が目に浮かぶようです。

安藤裕子「ぼくらが旅にでる理由」

小沢健二の曲をシンガーソングライターの安藤裕子がカバーした1曲。 原曲はもちろん素晴らしいのですが、この人のカバーは曲の良さを損なうことなく自分色にしているのでどちらのファンからも支持されると思います。 これから新生活がはじまる人ではなく、旅立つ人を見送るという視点で書かれている歌詞で、寂しさよりも温かいエールが感じられますよね。