はじめに
【初めてを経験中】は2013年12月4日に発売されたJuice=Juiceの両A面2ndシングルの収録曲。
カップリングされているのは【イジワルしないで 抱きしめてよ】です。
どちらも恋愛にたいする、大人っぽい女性目線の気持ちを歌ったものになっています。
作詞作曲はプロデューサーのつんくによるもの。
初代リーダーの宮崎由加や宮本佳林といった、キュートなキャラクターとの親和性が抜群のナンバーです。
MVでの彼女たちの可愛すぎる表情に心を射抜かれてしまったファンも多いことでしょう。
グループのメンバーが入れ替わりながらも歌い継がれている名曲です。
特に歌詞は男性であるつんくによるものですが、女性の恋愛感情をするどく表現。
今回はそんな【初めてを経験中】の歌詞を徹底解説していきます。
初めての恋愛
すぐにまた会いたくなってしまう
なんか寂しくって
だって寂しくって
恋をしている真っ最中
突然寂しい
出典: 初めてを経験中/作詞:つんく 作曲:つんく
【初めてを経験中】は恋する女の子の気持ちを歌ったもの。
それも、なんと”初めて”の恋です。
たとえば学生時代に、隣のクラスのあの人だったり部活の先輩のあの人だったり…。
あの、ウキウキしてそれだけで毎日が弾むように楽しく感じるような感覚。
普段ならおっくうな学校だって、恋するあの人を見られると思うだけでそうでなくなります。
しかも、ここでは”寂しい”とされていてどうやら一方的な好意ではなさそう。
きっと「会いたい」と伝えたら会えてしまう距離感なのでしょう。
初めての恋愛で両想いになれるなんて羨ましい限りです。
恋をしているこの娘は、おそらくはいつだって彼と一緒にいたいと考えているはず。
相手に夢中になっているときは、それくらい頭の中がその人だけになってしまうものでしょう。
このときだって、たまたま彼がそばにいなくてふと寂しさがやってきてしまったのだろうと思います。
会いたいのに会えない、そんなもどかしさが伝わってきます。
感じてしまう彼との距離感
やっぱ会いたくって
もっと会いたくって
部活している君は
なんか楽しそう
出典: 初めてを経験中/作詞:つんく 作曲:つんく
会いたい気持ちが募っている彼女。
そんなときに彼のほうは部活に精を出しているようです。
彼女のほうは彼に会いたくて仕方ない状況なのに、彼は彼で向こうで楽しそうにしている…。
このような不平等感は恋愛にはつきものでしょう。
お互いの気持ちを天秤にかけてもぴったり釣り合う瞬間のほうが珍しいはずです。
それはどうしても2人は別の人間同士だから。
だからこそ、2人の想いがぴったりと重なったときに幸福感を得られるのかもしれません。
いずれにしても、現状は彼女のほうが相手にたいする想いが強いようです。
そんなに放っておかれると…
私の事
好きなのかな
かなり不安になる
ほったらかし
長過ぎたなら
優しい誰かについてくぞ
出典: 初めてを経験中/作詞:つんく 作曲:つんく
彼が彼で勝手に楽しんでいるものだから、不安になってきた主人公の女の子。
彼は本当に私の事を好きなのだろうか?
たまにはやきもちを焼かせてくれてもいいかもしれませんが、それには限度というものがあります。
放置があまりにも長過ぎたら怒りたくもなるでしょう。
そしてビクっとしてしまうのは1番下のフレーズ。
一見脅しにも見える言葉ですが、半分は本気かもしれません。
すくなくともそのように男に思わせたなら、彼女の作戦は成功です。
「どうせ冗談だろう」とか「脅しだろう」と思われてしまったら意味がないわけですから。
”半分本気で言う”。
これが大事なのだろうと思います。
言葉選びとしては柔らかいものなのだけれど、そのじつ言っていることはかなりシリアス。
彼のほうも彼女の近くに”優しい誰か”がいないことを日頃からしっかりと見張っておくべきでしょう。
日本には「恋は駆け引き」という慣用表現があります。
大切な相手を離さないためにはそういったことも重要なのではないでしょうか。
「初めて」は不利!?
ただでさえ不利なのに…
こんな風に誰かを愛するって
初めての経験だけれど
Mm 初めてって君には伝えてない
なんかさらにもっと不利になる気がして
出典: 初めてを経験中/作詞:つんく 作曲:つんく