SOIL&“PIMP”SESSIONSについて
SOIL&"PIMP"SESSIONSは、現在5人組のインスト・ジャズバンドです。
「現在」というのは、この「他人の関係」リリース時には6人だったから。
爆音ジャズに定評があるこのバンド、OTOKAKE読者にもファンが多いのではないでしょうか。
2年後の2016年10月にサックスの元晴が脱退し、バンドは半年の活動休止となります。
翌年4月に5人体制で活動を再開、今年2018年5月には、2年ぶりとなるニューアルバムをリリース!
筆者は脱退後の元晴が参加したジャズライブに何度か訪れています。
彼のサックスはとにかくぶっ飛んでいるのに、どこか品格もあってカッコいい!!
また、ベーシストの秋田ゴールドマンが飛び入り参加したジャズライブも聴きました。
スタンダードを演奏したのですが、端正でとても味のある素晴らしいベーシストでしたよ。
激しく妖しい大人の恋愛……歌詞に迫る
初めて逢うふたりの情熱的な一夜のように
逢う時には いつでも他人の2人
ゆうべはゆうべ そして今夜は今夜
くすぐるような指で
ほくろの数も 1から数え直して
そうよ はじめての顔でおたがいに
又も燃えるの
出典: 他人の関係/作詞:有馬三恵子 作曲:川口真
この「逢う」は「逢い引き」「逢瀬(おうせ)」の「逢う」です。なんだか古めかしい言葉ですね。
逢い引き・逢瀬とはデートのこと。それも「ふたりだけでひっそり」の大人のデートです。
もうこの時点でアヤシイ雰囲気がむんむんしています。
昨夜も逢ったばかりのふたり。
なのに今初めて彼の体に触れたかのように、微妙なタッチでほくろの数を数える……。
新鮮な気持ちで、ふたりは燃え上がります。
何者にも縛られないふたり
愛した後 おたがい他人の2人
あなたはあなた そして私はわたし
大人同士の恋は 小鳥のように
いつでも自由でいたいわ
そして愛し合う時に 何もかも
うばいあうのよ
出典: 他人の関係/作詞:有馬三恵子 作曲:川口真
共に過ごした濃密な時間が終わったとたん、他人になるふたり。
逢う時以外はお互いをまったく縛ることなく、自由でいたい彼女。
その分逢う時は貪欲に激しく求め、奪いあうのです。
この部分の表現から、どちらかまたはふたりとも、既婚者である可能性が大ですね。
いつも新鮮な驚きを求めて
逢う時には いつでも他人の2人
気ままと気まま そして大人と大人
逢うたびいつも 違うくちづけをして
おどろきあう その気分
そうよ はじめての顔でおたがいに
又も燃えるの
出典: 他人の関係/作詞:有馬三恵子 作曲:川口真
一緒の時間以外は、お互いがどこで何をしていようと自由。
他に何人恋人がいようが、それこそ結婚相手がいようが関係なしなのです。
キスの仕方もそのたびに変えてみて、相手の反応を楽しんでみたり、驚いてみたり。
何度逢っても、いつも初めて。新鮮な気分。
そんな風に逢えるのは、やはり普段の姿を知らないでいるからこそなのでしょう。
それが良いことかどうかは別として。