「多重人格」がテーマ
こちらはいわゆる「多重人格障害」について描いた作品。
1人の精神の中に2つの人格が育ってしまうことを「二重人格」といわれています。
原因として考えられるのは感情の抑制や強いショック。
辛い状況に無理矢理に適応しようとした結果、環境に合わせた人格ができあがるのです。
この楽曲ではその仕組みを巧みに表現しています。
狂騎士ベルセルク
タイトルの「ベルセルク」とは、敵味方関係なく殺めてしまった狂った騎士のこと。
主人公は育ってしまった人格が暴走し、自暴自棄な行動に走ります。
その様を「ベルセルク」に見立てているのです。
また、ここまで紹介した「罰ゲーム」「立ち入り禁止」「ベルセルク」のMVには共通点を見出すことができます。
登場人物や背景が一致する時があるので、良かったら探してみてくださいね♪
6位 メリーバッドエンド
とある集団心理
こちらはボカロPとしての作品。
集団で誰かを「いじめ」たり、「排除しよう」とする心理について描かれています。
不協和音にも近い絶妙な音のぶつかり合いが素敵。
初音ミクの声質に合った「高笑い」などの演出もなされており、一度聞くと耳から離れません。
現代の問題とマッチ
歌詞からは、いじめを行っている側の悲しい心理を覗くことができます。
誰かを陥れるほどに、実は自分自身が泥沼にハマってしまっている。
それすら気が付かず、次々とターゲットを変えては潰していく。
いつまでたっても空っぽな心が満たされることはない。
そしていじめていた人は周囲を全て潰し、ついに孤独になってしまった…。
「いじめ問題」が日常茶飯事のように報道される今、注目のテーマといえますね。
5位 ジグソーパズル
欠けてしまった心のピース
パズルのようにズタズタに切り裂かれてしまった心のピース。
必死で埋めようとするのに、いつまでも「足りない」という感覚がまとわりついて消えないのです。
麻痺してしまった心は「無感情」な状態に。
この楽曲は「アレキシサイミア(=失感情症)」について描かれているのだと思います。
これは、感情は存在するのですが「認識できなくなる」という症状です。
凍てついてしまった心に苦痛を感じるのは「本当は感情豊かでいたい」からでしょう。