それが願いたいの
転がりふざけ落ちたいの
壊れたり知りたいって意味知りたいの
それくらいたいしたことないよ
わかるかい?

出典: おーまいがー/作詞:さかしたひかる 作曲:さかしたひかる

やはり、前の部分の解釈は正解に近いようです。

この部分では、「真面目に生きたくない」という気持ちが溢れています。

自分と一緒に落ちるところまで落ちて欲しい。

そんな気持ちを表しています。

「あなたのために壊れるなら、大したことないよ」ということです。

どこまででも一緒にわかり合って、落ちていこう。

少しマイナス的なイメージがありますが、それもまた愛情表現でしょう。

きっと、この物語を歌っている主人公はシンデレラへの愛情を抱いているのです。

しかし、その愛は少し歪んでいるのかもしれません。

シンデレラへの愛

狂えシンデレラ

当たり散らすシンデレラは
派手に喋り狂えばいいの
生まれてよ somebody knows a la la la...

出典: おーまいがー/作詞:さかしたひかる 作曲:さかしたひかる

ストレスの溜まったシンデレラ

そんな彼女は、とにかく騒いでストレスを発散すればいいのです。

騒いで騒いで騒いで、そして狂ってしまえばいい。

そうして、この歪んだ愛にも狂ってしまえばいいのでしょう。

あわよくば、シンデレラに王子なんかよりも自分を愛して欲しいのです。

歌詞後半の英単語は、「誰かが知っている」という意味です。

そう、その結末は誰かが知っています。

この物語がどのように終わるのかを、知っている人物がいるということになります。

何に描く?

おーまいがー 描きたいの
おーまいがー 願いたいよ
おーゆあがー 描きたいよ
転がりふざけおちたい

出典: おーまいがー/作詞:さかしたひかる 作曲:さかしたひかる

この「おーまいがー」は、「oh my god」のことでしょう。

「おーゆあがー」は、「oh your god」。

「私の神様、あなたの神様」という和訳です。

神に願うのです。

シンデレラとの歪んだ日常を思い出に描きたい。

シンデレラとの愛が実ることを願いたい。

きっとそんなふうに淡い願いを抱いているのでしょう。

神にも祈ってしまうほどの願いなのでしょうか。

神にすがってでも叶えたい。

それほどにも強い願いなのでしょう。

カタルシスのシンデレラ

シンデレラのストーリー

当たり散らすシンデレラの
カタルシスっぽいストーリーも
生まれてよsomebody knows a la la la...

出典: おーまいがー/作詞:さかしたひかる 作曲:さかしたひかる

1ページ目に説明した、「カタルシス」

そんなシンデレラのストーリーを認めているのです。

シンデレラの話は、誰かが知っています。

いいえ、誰もが知っているのでしょう。

有名な童話であるシンデレラのお話は、きっと全国で読まれています。

そんなシンデレラを歌にしているのです。

もしも、このシンデレラの時代に自分がいたなら。

そんな風に思っているでしょう。

シンデレラの時代にいたなら、きっと同情してあげたでしょう。

同情して、憐れんで…。

決して、励ますことはせず、一緒に憐れんであげます。

きっと、シンデレラのためにはこの歪んだ愛が必要なのです。

最後まで残された謎

当たり散らすシンデレラは
エサに恋してるの

出典: おーまいがー/作詞:さかしたひかる 作曲:さかしたひかる

1番始めに登場し、最後まで残されていた謎。

それは「エサ」です。

エサとは一体何のことだったのでしょうか。

これは、もしかすると歪んだ愛をくれる彼のことだったのかもしれません。

シンデレラに無償の歪んだ愛をくれるのは、きっと彼だけです。

そんな彼に恋をしているのでしょう。

王子様はきっと、シンデレラを純粋に大切にしてくれています。

歪んだ愛の方が、シンデレラには重たく感じないのかもしれません。

王子様からの愛は、純粋であるがゆえに少し重たいのでしょう。

シンデレラは普段、継母達にいじめられている分、少し性格が歪んでいる部分もあるのかもしれません。

そんな彼女は、きっと少し意地悪な彼に恋をしたということになります。

人をエサと例えるのは如何なものかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが…。

しかし、この少しひねくれた歌詞からは、そう考えるのが妥当でしょう。

少し性格が歪んでいるシンデレラは、歪んでいる人としか恋ができないのです。

そんな歪んだシンデレラを愛し、憐れみ、同情する曲となっています。

性格が歪んだ者同士、惹かれあってしまう…。

我々が知っているシンデレラの裏ストーリーの様でとてもワクワクする曲でもあります。

ハッピーエンドで終わるシンデレラのもう1つのストーリーと捉えてはどうでしょうか。