ゴールデンボンバーとは?
バンドなのに演奏しない!?
「エアーバンド(楽器を演奏しないバンド)」という異色のスタイルで人気を博しているゴールデンボンバー。
通称「金爆(きんばく)」の愛称で親しまれ、強烈なパフォーマンスでロックバンドの世界に新しい風を吹かせています。
「演奏は下手なのでできません。」と本人たちが公言しているバンドはゴールデンボンバーの他に見たことがありません(笑)
2013年にヒット曲『女々しくて』で49週連続カラオケランキング1位を記録し、大ブレイクとなったのは記憶に新しいですね。
ヴィジュアル系バンドでありながら、演奏ではなくパフォーマンスで魅せるという離れ技で他アーティストからも評価を得ています。
ゴールデンボンバーの始まりは挫折の連続だった
今でこそ大人気のゴールデンボンバーですが、結成当初は挫折の連続だったと言います。
演奏が下手でなかなか人気を集めることができず、メンバーもなかなか定まらず…そんな悩みを抱えた末に行き着いたのが、「エアーバンド」というアイデアでした。
そしてこのスタイルが事務所の目に止まり、晴れてメジャーデビューに至ったのです。
”演奏しないバンド”という秀逸なアイデアが、ゴールデンボンバーの大ブレイクに繋がるなんて、誰が想像したでしょうか?
おふざけイメージが強いゴールデンボンバーですが、曲の歌詞には時として現代人に対する痛烈なメッセージが込められています。
社会に疑問を投げかけるロックバンドらしいところもまた素敵ですね。
『もうバンドマンに恋なんてしない』タイトル&歌詞を徹底解説♪
今回ご紹介する曲である、『もうバンドマンに恋なんてしない』は綺麗で落ち着いたラブソングで、ゴールデンボンバーのおふざけ要素は一見ありません。
しかし、実はこの曲はあらゆるパロディー要素を詰め込んでいるのです。
曲名からPVまでパロディーが散りばめられており、まさにパロディー尽くしの一曲です。
曲を紹介しながらその元ネタまで紐解いていきましょう。
タイトルは槇原敬之の◯◯のパロディー
タイトルは槇原敬之の『もう恋なんてしない』のパロディーです。そのまんまのパロディーですね(笑)
タイトルこそパロディーですが、曲と歌詞は全く異なります。
槇原さんの『もう恋なんてしない』の動画はこちら↓
『もう恋なんてしない』の方は失恋後の寂しさや不甲斐なさを描きながらも、
「別れた彼女を本当に愛していたからこそ、彼女との恋には潔く終わりを告げて新しい人を見つけてみせるから」
という男らしくポジティブな内容ですね。
『もうバンドマンに恋なんてしない』の歌詞の意味とは?
一方、『もうバンドマンに恋なんてしない』の歌詞は全く異なる内容です。細かく見ていきましょう。
「ずっと一緒だよ」と
言ってくれた君を思い出す
全ては過ぎ行く時の夢
愛し過ぎるのは もうやめたのさ
好きな人の近くに居たいから
汚れたマフラーが 思い出語る
もう、会えなくなるなんて
出典: もうバンドマンに恋なんてしない/作詞:鬼龍院翔 作曲:鬼龍院翔
「全ては過ぎ行く時の夢」というフレーズから過去の思い出話であることが読み取れます。
「ずっと一緒だよ」と言ってくれたはずなのに、もう会えなくなるなんて…。
「愛し過ぎるのはもうやめたのさ」というのは、もう恋なんてしないという決意が感じられます。
その理由が「好きな人の近くに居たいから」というのは「?」と思った人も多いでしょう。
これは推測ですが、「相手に恋してしまったために離れ離れになってしまった。それならもう恋なんてしない。」と考えたのではないでしょうか。
「ずっと一緒だよ」と
誓った夏の日が終わって
切なさにざわめく 秋が過ぎ
最も寒い季節 終わった恋を抱えたまま
もう、会えなくなるんだね
出典: もうバンドマンに恋なんてしない/作詞:鬼龍院翔 作曲:鬼龍院翔
「ずっと一緒だよ」と夏に誓ってくれた相手と別れてしまった切なさを秋、冬も抱えてしまったまま、もう会えなくなるという事実をかみしめています。
なんとも切なく、思い出の品を眺めていつまでも終わった恋を引きずってしまう様子が目に浮かびます。
繰り返し現れる「もう、会えなくなるんだね」のフレーズが切なさを増していきます。