「もうバンドマンに恋なんてしない/ゴールデンボンバー」の歌詞&YouTube動画を徹底解説♪の画像

例えばもう一度出逢えたなら
また僕は君を好きになるから

苦しまずにすむ 恋なんて無い
もう、会えなくなるなんて

出典: もうバンドマンに恋なんてしない/作詞:鬼龍院翔 作曲:鬼龍院翔

「例えばもう一度出逢えたならまた僕は君を好きになるから」というフレーズは、別れた彼女への思いの強さを現しています。

「苦しまずにすむ恋なんて無い」というのは別れを経験したからこそ思うことですね。

ここで「これは誰視点なんだ?」と疑問に思った人も多いでしょう。解釈としては「バンドマンの彼」の視点で「別れた彼女」との思い出を回想しているのだと思います。

きっと、彼女に「もうバンドマンに恋なんてしないから!」と言われ、もう会えなくなってしまったのではないでしょうか。

「もう、会えなくなるなんて」が言葉を少しずつ変え、切なさを増しています。

ずっと一緒なんて
なぜ信じてしまったんだろう?
少しも疑わず夢を見た
もっと側に居てよ
元通りには戻れないよ
もう、会えなくなるんだね

時を止めるほど愛おしすぎた君を
次の季節が連れ去っていく

出典: もうバンドマンに恋なんてしない/作詞:鬼龍院翔 作曲:鬼龍院翔

ずっと一緒という相手の言葉を素直に信じた自分、夢を見ていた自分を自嘲気味に回想しています。

「もっと側に居てよ」といったら「元通りには戻れないよ」と言われたのでしょうか。

 

時を止めるほど愛おしすぎた相手は、次の季節、つまり新しい彼氏に連れて行かれてしまいます。涙なしには見られない、切なすぎる展開です。

「ずっと一緒だよ」と
誓った夏の日が終わって
切なさにざわめく 秋が過ぎ
最も寒い季節 終わった恋を抱えたまま
もう、会えなくなるんだね
もう、会えなくなるんだね

出典: もうバンドマンに恋なんてしない/作詞:鬼龍院翔 作曲:鬼龍院翔

冒頭と同じ切ないフレーズです。最後は6度目の「もう、会えなくなるんだね」で締めくくります。

相手は新しい恋を始めてしまい、自分だけが以前の恋を引きずっている。それでも次に出逢った時に自分が選ぶのはあなただ、という愛の深さ。

男性側の愛が深いだけに切なさを増しています。

『もうバンドマンに恋なんてしない』は『もう恋なんてしない』の逆意識?

『もうバンドマンに恋なんてしない』の深い愛を感じつつもとても切ない歌詞と、『もう恋なんてしない』の失恋ながらも前向きに進もうとする歌詞

タイトルだけのパロディーと思いきや、歌詞の内容もあえて対になるようにしたのではないか?とも思えてきます。

これらは全て推測であり、一解釈です。ぜひ、ご自身で想像を膨らませてみてくださいね!

『もうバンドマンに恋なんてしない』のYouTube動画を徹底検証!

『もうバンドマンに恋なんてしない』の公式PVはこちらです↑

 

メインの登場人物はゴールデンボンバーの4人。鬼龍院翔と歌広場淳が彼女役、喜矢武豊と樽美酒研二が彼氏役で登場します。

主人公はクリスマスにバンドマンの彼である喜矢武豊を待つ彼女、鬼龍院翔。

歌詞ではバンドマンの切ない恋を歌っていますが、PVではまだかまだかと彼を待つ可愛らしいシチュエーションです。

待ってる間にパンダの人形を見て彼が来た!と思った鬼龍院ですが、それは樽美酒で後ろから走って来た歌広場と楽しげにデートに行ってしまいます。

樽美酒はサラリーマンという設定で、ドサッと渡された仕事も頑張って片付けて彼女の元に駆けつけている様子がバンドマンの喜矢武と対比されています。

喜矢武はというと、時計が狂っていたことに気付かず深夜まで鬼龍院を待たせてしまうというボケっぷり(笑)

ですが気付いた瞬間、慌てて駅から走り出す姿はカッコイイです♪

パロディーがいくつあるの!?

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JR東海のクリスマスエクスプレスシリーズ(CM)は少し古いですが、1988年〜1992年まで放映されており、さらに2000年にも放映されました。

この動画は、JR東海クリスマスエクスプレスCMのパロディーをあちこちに散りばめてあります。

それも一つ一つのシーンレベルでとても細かいパロディーです。例を挙げると、

  • 新幹線の映像が何度も出てくる
  • 鬼龍院が相手に電話をかけたのに繋がらない
  • 樽美酒がプレゼントを持って建物の陰から現れる
  • 歌広場がショーウインドウを眺める 
  • 歌広場がプレゼントを持って弾んだ足取りで歩く
  • 喜矢武が駅を歩いてくる

などなど…他にも細かいレベルでいっぱいあるそうです。

現在、JR東海クリスマスエクスプレスシリーズのCMを視聴できるサイトは閉じてしまったので確認できませんが、記憶にある方は探してみてください☆

なぜクリスマスが舞台なの?

『もうバンドマンに恋なんてしない』の中にクリスマスという言葉は出てきませんが、PVの舞台はクリスマスになっていますよね。

これは、歌詞のフレーズに何度も出てくる「最も寒い季節」というのが関係していると思われます。

「夏」と「秋」は四季の名前なのに、あえて「冬」と言わずに「最も寒い季節」と言っているのはおそらく、クリスマスを指しているからでしょう。

クリスマスはカップルにとっては楽しみなイベントですが、別れを引きずっている人にとっては切ないイベントです。

PVはおそらく、歌詞の中で回想している理想の素敵な思い出ではないでしょうか。

そう思うと、幸せそうなPVが逆に切ないですね…。それでも愛おしいほど素敵な女性だったのでしょう。

ゴールデンボンバーの曲をもっと聴いてみたい!

美しくも切ないラブソング、『もうバンドマンに恋なんてしない』にまつわるストーリーからパロディー要素までまとめましたが、いかがでしたか?

「もっとゴールデンボンバーの曲が聴きたい!」という人はぜひ、公式サイトにて最新情報をチェックしてみてくださいね!

ゴールデンボンバーのオフィシャルサイトです。