BABYMETALの背景

BABYMETALはメタルです

【紅月-アカツキ-/BABYMETAL】X JAPANのオマージュは曲名だけじゃない!曲と歌詞を解説の画像

今では日本だけでなく、アメリカにも所属事務所を持ち、ドイツとアメリカにもレーベルを置いているBABYMETAL

ルックスは愛らしい少女たちで、ゴスロリ風の衣装に身を包みながらも、ライブでは激しく歌い踊るパフォーマンスで異色を醸し出すところが海外ウケしたのかも知れませんね。

メンバーは、デビュー当時はまだ未成年という少女3人で、「メタルダンス・ユニット」というくくりにはなっていますが、楽曲の雰囲気や曲調、歌詞の内容は多岐に渡ります。

では、初心者の方にもわかりやすいように、まずはメンバー紹介から。

SU-METAL(スゥメタル)/本名:中元すず香/ボーカル、ダンス(ステージ中央)
YUIMETAL(ユイメタル)/本名:水野由結/スクリーム、ダンス(ステージ下手側)
MOAMETAL(モアメタル)/本名:菊地最愛/スクリーム、ダンス(ステージ上手側)

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/BABYMETAL

このような構成になっています。

ちなみに「スクリーム」というのはいわゆる「コーラス」や「合いの手」のこと。

たかがコーラスや合いの手とあなどることなかれ!

メインヴォーカルはSU-METALであるものの、YUIMETALとMOAMETALのスクリームあってこそのBABYMETALなのです。

CD音源ではあまり伝わりにくいかも知れませんが、ライブを見れば「3人が揃ってこそ、これぞBABYMETAL!」と感じるはずです。

まずはここで、デビュー曲となる「イジメ、ダメ、ゼッタイ」のPV動画をご覧ください。

BABYMETAL - イジメ、ダメ、ゼッタイ - Ijime,Dame,Zettai(OFFICIAL)

ものすごくメタル感漂うPVですね。

よく見ると、メタル系アーティストに多いタイプに見える外国人が、イジメに遭っているようでした。

で、ここでYUIMETALとMOAMETALのスクリームが生きていますね。

ロリ声なのは、当時はまだ13歳という年齢だったので、ある意味貴重です。

少し年上のSU-METALでも15歳でしたからね。

それでこのクオリティはすごいと思いませんか?

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元アイドルとはいえ

わずか1年足らずで解散してしまった小学生ユニット「可憐Girl's 」に所属していたSU-METALこと中元すず香が、その後加入したアイドルグループが「さくら学院」です。

そこには水野由結(YUIMETAL)と菊地最愛(MOAMETAL)も在籍していました。

しかし、「成長期限定ユニット」と謳われているように、義務教育終了とともに卒業することが決められていたこのグループ。

そこで後にBABYMETALのプロデューサーとなるKOBAMETAL(コバメタル)が「さくら学院」の「重音部」を作って顧問に就任します。

これが今「BABYMETAL」と呼ばれている彼女たちのなりたちとなりました。

KOBAMETAL(コバメタル)は日本の音楽プロデューサー、作詞家、作曲家、マネージャー。アミューズ従業員。2010年よりメタルダンスユニットBABYMETALを手掛ける。本名は小林啓(Key Kobayashi)。メタルの神「キツネ様」のお告げを届けるメッセンジャーと自称する。大のメタルファンである。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/KOBAMETAL

こちらにもあるように、BABYMETALは「キツネ様」のご加護のもとに活動しています。

先出の「イジメ、ダメ、ゼッタイ」でも、「イジメはダメ、キツネもきっと止めるよ」という内容の歌詞があるのに気付いたでしょうか?

メインヴォーカルであるSU-METALの歌唱力は非常に高く、海外のメタルアーティストや雑誌からも絶賛を浴びています。

何よりアイドルとは決定的に違うのが、「口パクが許されない」という点。

それを長時間のライブの間、高いクオリティを保ったまま、ハイテンションに歌い踊るのは奇跡のようです。

国内の有名アーティストの間でもBABYMETAL人気は高いですが、中でも一番有名なファンは加山雄三さんでしょうか。

多くのメディアでもファンであることを公言しています。

とにかく、知らなければ元アイドルとは思えないような音楽性を持つのがBABYMETALなのです。

国内でまだBABYMETALの認知度が低かった頃は、「ベビメタはメタルじゃない!」という声と、「BABYMETALがメタルでないなら何がメタルだ?!」という意見が対立していたこともありました。

しかし、BABYMETALの音楽が浸透していくにつれ、「BABYMETALはまっとうなメタル」と認められるまでになったのです。

アルバムを聴くと、ポップなものからアイドル的な楽曲、ちょっとわけわかんない系(笑)までさまざまですが、それこそがメタルとも言えます。

メジャーでのシングルCDの発売は2枚のみ(インディーズ当時に1枚発売)で、配信シングルは4曲(イギリス限定配信曲が他に1曲あります)しかありません。

アルバムも2枚しかリリースしていないままに、早くもデビューから5年を過ぎましたが、ライブ活動を主軸に着々と力を伸ばし、ファンも増やしています。

YOSHIKI(X JAPAN)も認めた?!

コラボも実現

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プロデューサーのKOBAMETALがメタルファンで、国内のバンドでは聖飢魔IIやX JAPANを好んで聴いていたのは有名。

海外アーティストでもArch Enemy(アーチ・エネミー)やChildren Of Bodom(チルドレン・オブ・ボドム)、Dream Theater(ドリーム・シアター)など、実力派を愛聴しています。

他にもLinkin Park(リンキン・パーク)やMarilyn Manson(マリリン・マンソン)、Metallica(メタリカ)やYngwie J. Malmsteen(イングヴェイ・マルムスティーン)など、挙げればキリがないですね。

そんなKOBAMETALの嗜好かどうかはさておき、先出のPVでもずっとBABYMETALの両サイドの2人がしていたスタイル「フォックスサイン」にご注目。

これはあの「X」ではないですか?!

キツネ様にあやかって、指先こそ影絵のキツネを作る時のような形になっていますが、やっぱりコレはどう見ても「Xポーズ」ですよね。

しかし、BABYMETALでは以前から、楽曲やパフォーマンスにおいては既存のアーティストをオマージュしているものも多いため、パクリではないのです。

その証拠がこちら。