最後は具体的な行動に!
高鳴るビートに弾もう
この確かなヒートを燃やそう
バシャっと蹴散らし さぁ
踊るように歩いていこう
ざーざー雨はクールな調べ
ずぶ濡れて僕らは思う
慣れっこなはずの行為が
同じ日々を飾るよ
口付けていいかい
仲直りがしたいんだ
出典: 雨は毛布のように/作詞:堀込泰行 作曲:堀込高樹
そして、最後の歌詞です。
ここでも繰り返しの歌詞が続き、最後だけ変化させています。
最後の最後でついに具体的な行動に出ていることが分かります。
これまではふざけることで、はぐらかしながら伝えていた想いを、口付けという具体的な行動で示すことで、完全に仲直りがしたいという気持ちを伝えにかかっています。
ここまで時間が掛かりましたが、時間を掛けたからこそ安易に仲直りを伝えてるような軽さは無く、不器用でも本当に君のことを想っていることが伝わってくるような温かな歌詞で締めくくられていきます。
aikoがコーラスで参加!
ラジオ番組で共演!
いかがでしたか?
「雨は毛布のように」の歌詞は、そのタイトルの示している通り、毛布のように温かな歌詞になっており、雨によってほどけていく2人の関係を素敵な情景と共に描いた素晴らしい歌詞になっていました。
また、男性の素直じゃない、かっこつけたような部分やもどかしさも上手に描かれ、共感しやすい歌詞が印象的になっています。
ちなみに、この楽曲には実はあのaikoがコーラスで参加しています。
健気な女性の心を切なく、まっすぐに歌い上げる彼女の声が絶妙にマッチしていて、とても聴き心地が良い楽曲に仕上がっています。
それを踏まえた上で聴いてみるとまた楽曲が違って聴こえてくるかもしれませんね。
また、キリンジとaikoが親交があるというのも結構意外な事実ですが、実際にラジオ番組で共演も果たしています。
それは、aikoの「@llnightnippon.com」という番組で、この番組にキリンジがゲスト出演した時にアコースティックバージョンで披露した記録が残っており、夢の共演にファンは喜んだそうです。
ミュージックビデオをチェック!
ダンサーが印象的!
また、この楽曲はミュージックビデオも制作されています。
雨の屋上で踊るダンサーが印象的な映像に仕上がっており、ダンサーには川口ゆいが起用されています。
まさに、その楽曲の世界観の通りダンスには毛布が取り入れられ、映像からもその世界観がしっかりと伝わってくる素敵なミュージックビデオになっています。
アルバム「Fine」に収録!
開けたアルバム!
さらに、「雨は毛布のように」は、2001年11月21日にリリースされた4枚目のアルバムである「fine」の2曲目にも収録されています。
シングル曲としては、この楽曲以外にも「Drifter」、「太陽とヴィーナス」、「ムラサキ☆サンセット」も収録され、シンプルな構成ながらも深みのあるアルバムに仕上がっています。
特に、2001年7月25日にリリースされた8枚目のシングルである「Drifter」は稀代の名曲として評価の高い1曲になってます。
大人の雰囲気が漂う世界観と言葉選びからは、離れてしまった愛しい人を想うような温かい印象を受け、深みという部分で言えば、この楽曲がとても強くそれを象徴している1曲と言えるでしょう。
また、兄弟ユニットのせいかどこか狭い世界の中で作っていた楽曲の印象がそれまでのアルバムにはありましたが、このアルバムからはそれが一気に開けた印象へと変わりました。
それも相まってか、オリコンチャートでは最高23位を記録しており、その存在感を徐々に世に知らしめていったアルバムではないでしょうか。