愛され尊敬されるパンクロックバンド「THE BLUE HEARTS」

「パンクロック」は現在、メロコア、ハードコア、スカコアやエモなどに細分化される傾向にあります。

しかしパンクロックが「パンクロック」でしかなかった時代がありました。

そんな時代に日本のパンクロックの地盤を固めたパンクバンドTHE BLUE HEARTSです。

THE BLUE HEARTSのリリースの歴史

【THE BLUE HEARTS】のおすすめアルバムランキングベスト10!名曲と共に歴史を振り返るの画像

1985年2月に結成されたTHE BLUE HEARTS

結成の核となったのはボーカルの甲本ヒロトとギターの真島昌利でした。

1987年のメジャーデビューから1995年の解散までにリリースしたシングルは、自主制作盤を含めて18枚

オリジナルアルバム8枚を送り出し、ベスト盤は解散後にも制作されています。

2000年代の比較的若いパンクロッカーで、THE BLUE HEARTSに憧れる人は少なくありません。

「好きなバンドメンバーがTHE BLUE HEARTSを崇拝している!」

こうした理由でベストアルバムに手を伸ばす人もいるでしょう。

THE BLUE HEARTSの楽曲の特徴

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セックス・ピストルズやラモーンズに代表される70年代パンクロック

彼らの楽曲のコード進行は単純で、シンプルなコードが使われているのが特徴です。

歌詞にメッセージ性があり、バンドが訴求したいのは音より歌詞だったからだと考えられます。

一方、2000年以降のサウンドは英詞が多用されたり、技巧重視のギターリフも使われます。

THE BLUE HEARTSの楽曲は、前者に該当するでしょう。

「一番最初にコピーしたのはTHE BLUE HEARTSの曲だ」という若手バンドのインタビュー記事を見かけます。

覚えやすい音と、分かりやすい日本語の歌詞

難しさがなくコピー演奏しやすいのが、理由のひとつとして挙げられるようです。

今も多方面で使用されるTHE BLUE HEARTSの楽曲

多くのアーティストがTHE BLUE HEARTSの楽曲をカバーしています。

トリビュート・アルバムはなんと6枚!

音源化していなくても、ライブでTHE BLUE HEARTSの曲を歌うアーティストもいます。

また、解散以降もTHE BLUE HEARTSの楽曲をテーマにした演劇や映画が複数制作されました。

ドラマやCMに使われる曲も多く、幅広い世代に愛されています。

一度聴けば耳に残るキャッチーなフレーズは、誰もが思わず口ずさんでしまいます。

名曲が散りばめられたアルバムをご紹介!

多くのアーティストに今なお愛され続けるTHE BLUE HEARTS。

シングル曲だけでなくアルバム収録曲にも有名曲名曲が多数あります。

THE BLUE HEARTSの音源を聴いてみたいけれど、どのアルバムを選べばいいのか分からない!

そんな方のために、今回はTHE BLUE HEARTSのオススメアルバムベスト10をご紹介します。

正直申し上げて、10位と1位の差は微々たるもの。できれば全て聴いていただきたい!

収録曲情報や、シングル・アルバム曲の縛りナシでオススメ楽曲にも触れていきます。

第10〜7位は初期も後期も入り乱れる混戦!

第10位「PAN」

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THE BLUE HEARTSとして最後のアルバムとなったのが1995年にリリースされた8thアルバム「PAN」です。

メンバーそれぞれが、メンバーではない仲間とレコーティングを行い、制作されました。

【収録曲】
1.ドラマーズ・セッション
2.ヒューストン・ブルース(月面の狼)
3.もどっておくれよ
4.ボインキラー
5.花になったかまきり
6.バイバイBaby
7.歩く花
8.休日
9.トバゴの夢(キチナーに捧げる)
10.幸福の生産者
11.Good Friend(愛の味方)
12.ひとときの夢
13.ありがとさん

出典: PAN/THE BLUE HEARTS

甲本ヒロトが「仕方なく作った」と言ってのけた1枚。

シングル曲はなく、曲のタイトルを見て分かる通り、別れを感じさせるような曲が多く並びます。

ドラムの梶原徹也も自ら作詞・作曲を手がけ、ボーカルを務めるなど変わり種のアルバム。

「甲本ヒロトがマイクを握るTHE BLUE HEARTS」を求める方には物足りないかもしれません。

しかし、メンバー全員が高い音楽性を持つからこそTHE BLUE HEARTSが成立していたのだと思える1枚です。

第9位「YOUNG AND PRETTY」

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