手にした全てが離れてくみたいで
残酷なときの流れを憎む
時計の針をどんなに戻そうとも
何にも変えられぬままさ
出典: 東京/作詞:福島由也 作曲:福島由也
離れていく距離は物理的なものだけではありません。
気持ちの面で孤独を感じてしまい、楽しかった日々を思い出します。
しかし、手の中から次々とこぼれ落ちて消えていくような喪失感に苛まれます。
今まで得てきた全てを失うようで怖くなって、過去に戻りたいと思います。
しかし、それが不可能だとわかっているので呆然と時の流れに身をまかせるしかありません。
幸せの瞬間を思い出す
悩んでた意味すら忘れてしまった
君の体温に触れた午前5時
あの一瞬みたいな幸せが
また訪れると信じて
僕、頑張るよ。
出典: 東京/作詞:福島由也 作曲:福島由也
一緒に過ごしていた恋人に触れた早朝を思い出したのでしょう。
今は1人で過ごして愛する人の温もりを感じることが出来ない環境にいて、寂しさが募っているようです。
それでも幸せな時間を再び過ごせるように、ベストを尽くすと誓っています。
同じものだと気がつかない
「何故だか幸せそうに見える
明日が不確かな子供たち」も、
「値札の向こうで目を瞑る
安息奪われた猫」も、
「この身を生かすためだけに
奪ってきたたくさんの命」も、
全ては同じということが
分かる日は来ないんだろな。
出典: 東京/作詞:福島由也 作曲:福島由也
ITなどが発達して便利なものに囲まれて物質的に恵まれている反面、不安定な景気や国際情勢に将来に希望を持てなくなりつつある次世代の子供達。
ペットショップで限られた空間の中で、命に値段をつけれらて、まだ見ぬ飼い主をじっと待つ猫。
人が生きていくためには食料が必要ですが、そのほとんどは元々生命が宿っていたもの。
はるか昔から人間は魚や動物の命を奪い、それをさばいて食料にし、体の栄養としてきました。
どれほどの命をいただいてきたか予想もできないほど、おそらく途方もない数にのぼることでしょう。
命に優劣はありません。
しかし、人間は一方的に命をコントロールし、道具のように扱っているのではないでしょうか。
みんな同じものを授かってこの世界に生きているということを理解する日は来ないかもしれません。
後悔は後から訪れるもの
本当に大切なものさえ
なかなか大切に気づけなくてさ
失ってはじめて気づくんだ僕は
失ってからじゃ遅いのに
出典: 東京/作詞:福島由也 作曲:福島由也
大事なものはいつも身近にあるのに、そのことに気がつくことができない。
当たり前にあるものだと感じているものに対して、常々感謝の気持ちを抱くことはあまりないと思います。
少し離れて生活の中で当たり前でなくなった時、ようやく今までの恩恵を知るのです。
2度と戻って来ない大切なものを失ったとしても、そうなるまではまさか自分の前からなくなることなんて考えもしません。
後悔とは、「後に悔やむ」と書きますが、まさに後悔先に立たず、ということですね。
失ってからでは気がつくのに遅すぎる。
でも、失ってからではないと気がつけないことは山ほどある。
あの時、もっとああしていれば。考えればきりがありません。
しかし、後ろばかり振り返らずに、前を向いて後悔を生かす。
それが人生の定めなのかもしれませんね。
また手に入れると誓う
悩んでた意味すら忘れてしまった
君の体温に触れた午前5時
あの一瞬みたいな幸せが
また訪れると信じて
僕、頑張るよ。
出典: 東京/作詞:福島由也 作曲:福島由也
自分にとって大事なものが何なのか。ふと思い出す明け方。
幸せを掴むために少しずつでも努力を積み重ね、前進していこうとする姿に勇気を与えられます。
故郷にいた時以上に成長するために大都会で努力する人への応援歌ですね。