CHiCO with HoneyWorks「ノスタルジックレインフォール」とは?
「ノスタルジックレインフォール」は2018年1月24日に発売されたCHiCO with HoneyWorksの8作目のシングルです。
HoneyWorksといえば、少女漫画のようなストーリー性の高い歌詞と、可愛らしいハイクオリティなMVが特徴ですが、今回の曲は...?!
そして、今回は今年初のアニメタイアップ曲。
アニメのストーリーと楽曲がどうリンクするのかも気になるところですよね。
まずは、タイアップ作品であるアニメから紹介します!
「ノスタルジックレインフォール」は「恋は雨上がりのように」主題歌!
アニメ「恋は雨上がりのように」は2018年1月11日よりフジテレビ・ノイタミナ枠にて毎週木曜24:55から放送中のアニメ。
原作は眉月じゅんによる同題の漫画で、小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」で2014年より連載を開始し、累計発行部数185万部突破した人気作。
『マンガ⼤賞2016』『このマンガがすごい!2016』オトコ編などにランクインした作品です。
そして、そんな人気漫画がアニメ化、しかもフジテレビのノイタミナ枠ということで、漫画ファン・アニメファンであればこの凄さがわかるはずです。
その主題歌ですから、「ノスタルジックレインフォール」という楽曲に対する期待値もどれだけ大きいかがわかりますよね。
さて、今回は歌詞に大きく関わるので、まずはこの作品のストーリーを簡単に説明したいと思います。
「恋は雨上がりのように」は女子高生とおじさんの純愛ストーリー?!
17歳の女子高生・橘あきらが恋に落ちたのは、バイト先の店長・近藤正己(45歳)です。
まっすぐな想いを伝え続けるあきらに、近藤は年の差による戸惑いや世間体、自分が傷つきたくないという気持ちもあり恋に踏み出せない。
この設定を見るだけだと年齢差からリアリティを感じられなかったり、よくない印象を受ける方もいるようですね。
筆者も最初はリアリティにはあまり期待せず入ったのですが、漫画としてとても優れた作品なので、違和感なく、一気に引き込まれましたよ。
元陸上部のエースで怪我で走ることをやめてしまったあきらと、小説家という夢を諦めた過去を持つ近藤。
この二人とそれを取り巻く人々の心情や関係性が細やかに、情景もリアルでありながら美しく描写されているからでしょうね。
また、タイトルにも「雨」が入っているように、土砂降りの中で想いを伝えるシーンや、近藤を雨の中迎えにいくシーンなど、雨が印象的に使われています。
そのため、アニメでは、各話タイトルが「雨音」、「青葉雨」、「甚雨」と雨にまつわる言葉になって一層物語を引き立てていますね。
アニメの評判は?
アニメ版に関しては出来事の順番が違う、端折られているなどの意見も聞かれますが、初めて見た視聴者からはかなり高評価のようですね。
筆者も原作から入ったファンですが、アニメはアニメで、見やすくまとまっていて、とてもいいと思います!
またアニメでは何と言っても登場人物の声が聞けるのが新鮮で嬉しいですね。
近藤を演じるのは「宇宙兄弟」で南波六太を演じていた声優平田広明さん。
今回もとってもハマり役ですよ。
では、このストーリーを「ノスタルジックレインフォール」はどのように描いているのでしょうか?
次は歌詞の内容を見ていきましょう!
「ノスタルジックレインフォール」が描く「恋は雨上がりのように」!
歌詞に大きく関わるということでストーリーを紹介しましたが、実は「ノスタルジックレインフォール」はあきらの心情を映したような歌詞なんです。
ピックアップして紹介しますので、年上の相手に恋をするヒロインの気持ちに注目して見ていただければと思います!
恋したのは触れられない相手...「雨になりたい」と思う気持ちが切ない!
放課後 下駄箱 響く雨音
傘無く駆け出すシャツが濡れる
大人のあなたに届かなくて
容易く触れてる雨に…雨になりたい
触れさせて…
出典: ノスタルジックレインフォール/作詞:HoneyWorks 作曲:HoneyWorks
土砂降りの中近藤に想いを伝えたあきらの姿が浮かぶ歌詞ですね。
濡れた制服のシャツや放課後の下駄箱など、学生を象徴するもの全てが煩わしいと感じるくらい大人の「あなた」に想いを届けたくて。
そして、ただ降ってくるだけで触れられる雨を羨んだのでした。
歌詞に出てくる「触れる」という言葉は、ただ肌に触れるというだけではなく、心に「触れる」という意味もあるのでしょう。
距離をとってそう簡単には心に踏み込ませないようにしている大人の相手に対するもどかしく切ない気持ちが伝わってきますね。