機動戦士ガンダムUCで注目を集めた名曲「BROKEN MIRROR」

BOOM BOOM SATELLITES【BROKEN MIRROR】歌詞を和訳&考察!鏡の意味とはの画像

今回紹介させていただくのは、BOOM BOOM SATELLITES(以下ブンブン)が2012年6月6日にリリースした「BROKEN MIRROR」という楽曲

映画「機動戦士ガンダムUC episode5」主題歌と書き下ろされ、アニメ作品のファンにも彼らの魅力を知らしめた1曲ですね。

タイアップだけどアニメのイメージに寄せることはしなかった

タイアップと言えばその作品とじっくりと向き合った上で、作品の世界観を音楽で再現するかのように作られるイメージ。

しかし彼らは「BROKEN MIRROR」においては敢えてアニメのイメージに寄せていくことはしなかったと言います。

それはアニメソングを専門としている作家ではなく、自分たちにオファーが来た意味を考えた上でのこと。

単純にアニメをイメージ付けるための楽曲なら、それこそアニソン作家の専売特許。

その上で自分たちに白羽の矢が立ったということは、アニメがブンブンの音像を欲しているということです。

いつもの自分たちの音楽を全力でやることが、アニメ側からも望まれていることだと彼らは感じていたのでしょう。

何度も繰り返される”じわじわと迫りくる感覚”

楽曲の骨格を担うのは、怪しげに地を這うようなギターリフ。

そのフレーズの醸し出す雰囲気よろしく、全体のサウンドも這いずるようなイメージで繰り広げられていきます。

そこからじわじわと、本当に徐々に徐々に、サビへと向けてボルテージを高めていく楽曲。

そのこみ上げてくる感覚は言葉にすれば、まさに「ゾクゾクする」といった類のもの。

途中でテンポの変わる楽曲というのは多くあれど、ここまで焦らしながら速くなっていく様子で魅せる楽曲と言うのはなかなかお目に掛かれないのではないでしょうか。

6分以上にも渡る大作となっているのですが、何度も繰り返されるじわじわと迫りくるようなその感覚が、その時間さえもあっと言う間に感じさせてしまいます。

ブンブンが自分たちの音楽を全力でやるとこうなるのです。

まさにこの他に類を見ない音像をアニメの側も求めていたのでしょうね。

アニメとブンブンに共通点があった?

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タイアップに際して当然彼らも作品と向き合ったのですが、そのときにガンダムという作品はアニメを通して「人間のなんたるか」を表現しようとしていると感じたといいます。

ガンダムと言えばロボットアニメということの他に、深い心理描写があることが人気の理由だったりしますよね。

ガンダムという作品はアニメを通して人にとって大切なメッセージを伝えようとしている。

そのことに自分たちが音楽で何かを表現しようとしていることと近しいものを覚えたんだとか。

アニメに寄せていくことをしなかったと語る彼らですが、これを思うと元々から共通するものを持っていたんです。

ブンブンにオファーが来たことにしたって、そういう部分をアニメの制作側が感じ取っていたからではないでしょうか。

彼らが楽曲にどんなメッセージを込めたのかもいよいよ気になってくるところ。

ここから歌詞和訳しながら考察していきましょう!

強い絆で結ばれた2人…離れようとする主人公の思惑は?

Don't be afraid
No one can tear us apart
A look around
You'll never feel alone
You're my twin
We never come to terms forever

出典: BROKEN MIRROR/作詞:BOOM BOOM SATELLITES 作曲:BOOM BOOM SATELLITES

「恐れるな

誰も俺たちを裂くことはできない

周りをよく見てみろ

君は1人じゃないんだ

君は俺の相棒で、そのことに期限なんてありはしない」

強い絆で結ばれていることを感じさせる楽曲の登場人物2人。

「期限なんてありはしない」と言っていることに、主人公の決して裏切らないという心持ちが表れていますね。

「誰にも裂くことはできない」と言っているのに離れようとしている?

Who's gonna take you home
Don't wanna stay so long
All of my life I've felt like dying
Don't wanna stay so long

出典: BROKEN MIRROR/作詞:BOOM BOOM SATELLITES 作曲:BOOM BOOM SATELLITES

「誰が君を家に帰してくれるんだ

長く一緒には居られない

俺は死に物狂いで生きて来たんだ

長く一緒には居られない」

主人公はどうやら、強い絆で結ばれたその人のことを自分の元から帰したいようですね。

「死に物狂いで生きて来た」と語る主人公はきっと、そんな自分の人生に彼女を巻き込むことを懸念していたのでしょう。

誰も2人を裂くことができないと言っていたのは、例え離れ離れになっても大丈夫ということを言っていたのですね。

I'm gonna fix your rules
You better look alive
You're better off alone
You better back off now
You better back off now
Don't wanna fall apart
You know I won't back down
Nobody left to blame

出典: BROKEN MIRROR/作詞:BOOM BOOM SATELLITES 作曲:BOOM BOOM SATELLITES