歌謡曲の名曲
1986年に発表
吉幾三は日本を代表する歌手です。
彼は、1973年のデビュー時から現在に至るまで、数々の名曲を発表してきました。
今回紹介する『雪国』は、そのなかでも一、二を争うほどの名曲です。
もはや歌謡曲というジャンルに収まらないこの曲。
発表は1986年です。
叙情的なメロディーと歌詞。
特に女性目線の歌詞は、この曲を聴いた人誰もが納得するような「悲恋」の物語になっています。
他アーティストのカバーバージョンも多いのも、この曲が名曲だと認知されているからです。
黒人演歌歌手のジェロさん、「嵐」の大野智さんなどが『雪国』をカバーしています。
名曲誕生のきっかけは宴会の席
しかも即興で作った歌
『雪国』といえば、吉幾三の歌の上手さはさることながら、冒頭の歌詞が印象的です。
冒頭のフレーズは「好きよあなた」。
恋人を想う女性の芯の強さが表れていて、しかも主人公が経験した「悲恋」を感じさせるフレーズ。
はたして作者の吉幾三は、どうやってこのような名曲を作ったのでしょうか?
元々は栃木県那須のホテルであった宴会の席で即興で作った歌だったという。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/雪國_(曲)
なんと『雪国』誕生のきっかけは、宴会の席だったんです。
吉幾三は青森県出身。
彼自身『雪国』出身です。
そして大のお酒好き。
宴会の席で大好物のお酒が進み、気分が良くなってきたところ、創造の神が舞い降りてきた。
といったところでしょう。
決して誇張しているのではありません。
そういう風に表現しても良いほど、『雪国』は名作です。
しかし、『雪国』プロトタイプの歌詞は、あまり褒められた歌詞ではありませんでした...。
『雪国』プロトタイプはなんと下ネタ!
ディレクターの助言で歌詞を変更
最初は「好きよ あなた」という歌い出しが「だめよ そこは」という下ネタ満載の、とても放送できるような詞ではなかった
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/雪國_(曲)
『雪国』が産まれたばかりの時。
実は歌詞が下ネタだったんです(笑)
冒頭は「だめよそこは」。
「だめよそこは」以降のありますが、もちろんここでは言及しません(笑)
ある日、吉幾三は『雪国』下ネタバージョンをレコード会社の関係者に聞かせました。
すると、歌詞を全面的に変更するように言われたらしいです。
その理由は二つあります。
一つは、ラジオやTVで放送できる内容ではない、ということ。
もう一つは、メロディーが良いから改変して正式に売り出そうとしたためです。
吉はNHKの『新日本紀行』の中で雪煙をあげて走る奥羽本線の列車の姿を観て、「女の人が男の人を追う詞にしよう」と、今の詞を思いついたという。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/雪國_(曲)
吉幾三は『雪国』を全面的に改良し、現在の『雪国』へ仕立て上げました。
改良し、発売されて本当に良かったです(笑)
さて、次は『雪国』を聴いてみましょう。