FIELD OF VIEWの「突然」とは?
FIELD OF VIEWの「突然」は1995年7月にリリースされた2ndシングルです。
作詞はZARDの坂井泉水、作曲は織田哲郎という鉄壁のアーティストに支えられた名曲で、同バンド最大のヒット曲になりました。
シングルはミリオンヒット、売上枚数は実に122万枚と、その年のオリコンチャート22位を記録していました。
しかし100万枚以上CDを売っても年間22位、当時はCDセールスがどれだけ特化していた時代かわかりますね。
コーラス陣がかなり豪華だ!
「突然」の収録にはFIELD OF VIEW以外にも多数のアーティストがコーラスとして参加していました。
特に当時同じ事務所で大人気アーティストだった川島だりあや生沢佑一も「突然」のコーラスとして参加しています。
「突然』の歌詞を深掘りしてみました
「突然」はFIELD OF VIEW最大のヒット曲になりました。
CMソングとして相当認知度が高まったことが原因なのですが、歌詞を紐解いてみると今聞いても心に残る歌詞になっています。
では気になる歌詞を深掘りして観てみましょう。
真夏の情景が思い浮かびます
突然君からの手紙 あの日から途切れた君の声
今すぐ逢いに行くよ 夏が遠回りしても
カセットのボリューム上げた 日曜の車は混んでいる
バックミラーの自分を見て “今度こそは意地を張らない…”
出典: 突然/ 作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎
今でこそLINEやMessagerですが、固定電話は各家庭に当たり前のようにあり、携帯電話は普及前、ポケットベルという呼び出し専用の端末があった時代です。
家庭の固定電話に電話をするとこの子の親が出てしまい気まずくなるため、当時の連絡手段は手紙が主流でした。
主人公が受け取った手紙には思い出のあの子の事を思い出させるのに十分な内容だったようです。
別れてしまった彼女のことを歌っていうのでしょうか?
”今度こそ意地を張らない”とあるように、一度別れてしまった彼女に逢いに行く様子が思い浮かびます。
海岸通り過ぎると 君の家が見える
過去も未来も忘れて 現在(いま)は君のことだけ
突然の風に吹かれて 夢中で何かを探したね
倒れそうになったら 僕を近くに感じて
またあの日のように 君を抱きしめたい
出典: 突然/ 作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎
意地を張っていたことに後悔していたのでしょう。
夏の思い出と彼女といた頃の思い出を重ね合わせている様子が思い浮かびます。
”またあの日のように 君を抱きしめたい”これが主人公の願いですね。
淡い夏の思い出に聞こえます。
ヨリを戻したい主人公の心の叫びだ!
何かを求めれば何かが 音をたてて崩れてく
たとえ今日が終わっても 明日を信じて行こうよ
僕は君の大事な存在(ひと)になれるのだろうか
この仕事はどんな状況(とき)も笑っているよ
出典: 突然/ 作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎
別れてから気がつくことは沢山ありますよね。
主人公も別れてしまった彼女のことを思い、失った事の大切さに気付きます。
主人公が気にしているのは、彼女にとって自分が大切な存在になれるのかどうか。
”今日が終わっても 明日を信じていこうよ”と心の中で叫んでいるようにも聞こえます。
突然の熱い夕立ちに 夢中で車に走ったね
埃まみれになって 時間(とき)の経つのも忘れた
恋人よ 君を心から大切にしたい
突然の風に吹かれて 旅人は行く先を知らない
でも僕らの愛は 二度とはぐれたりはしない
あの青い空のように いつまでもそばにいる
出典: 突然/ 作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎
もう一度寄りを戻せるのなら、楽しかったあの頃に戻りたい、と主人公の淡い期待に聞こえます。
でも過ぎた時間は戻らないことを知っています。
ここで歌われている”旅人は行く先を知らない”とはその不安を感じているからでしょう。
愛は二度とはぐれないとしながらも本当は不安。
彼女にそれを伝えたくて、そばにいたいと伝えたくて歌っているのでしょうね。
失恋ソングに聞こえますが、寄りを戻して新たに道を作っていこうという主人公の覚悟が歌われているのです。