歴史に名を刻んだ名曲和田光司の「Butter-Fly」

和田光司【Butter-Fly】歌詞を解釈!蝶になって飛ぼう♪アニメ「デジモンアドベンチャー」OP曲の画像

1999年4月23日にリリースされた和田光司が歌う「Butter-Fly」。

当時放送されていたアニメ「デジモンアドベンチャー」の主題歌となって一躍話題を集めたこの曲は、恐らくその世代の人間であれば誰しも知っているような名曲です。

聴けば勇気が湧き出してくるような感覚を覚えるそのメロディは多くの人から愛され、カラオケに行けばみんなで熱唱する鉄板曲だったりもしました。

和田自身、デビュー曲にしてここまで世間を騒がせることになったという事実には驚いていたのではないでしょうか。

合計三回もリリースされている!

和田光司【Butter-Fly】歌詞を解釈!蝶になって飛ぼう♪アニメ「デジモンアドベンチャー」OP曲の画像

「Butter-Fly」はこのように一世を風靡したのですが、この曲のすごいところはその当時だけでなく世代をも飛び越えて愛されているところです。

自分たち世代で流行ったはずのこの曲を少し下の世代が口ずさんでいるのを聴いて「どうして知っているんだろう」と不思議に思ったりしたのを覚えています。

それもそのはずで、この曲はなんと形を変えて三回もリリースされているんです!

一番最初は和田のデビュー作として。

二回目は2009年4月22日、和田のデビュー10周年を記念して「Butter-Fly~Strong Version~」がリリースされました。

10周年の記念でこの曲がリリースされるとは、その時点でもう彼の代表曲だったことを物語っていますね。

そして三回目は「デジモンアドベンチャー」の15周年を記念した作品「デジモンアドベンチャー tri.」の主題歌として「Butter-Fly~tri.Version~」を。

和田自身だけでなく、もうすっかりアニメを代表する楽曲へと成長を遂げていたわけです。

何度もリメイクされ、アニメでも使われていたので世代が変わっても共通言語のようにみんな知っていたのですね。

デビュー曲も最後の曲も「Butter-Fly」

和田光司【Butter-Fly】歌詞を解釈!蝶になって飛ぼう♪アニメ「デジモンアドベンチャー」OP曲の画像

この他にもデジモンシリーズの主題歌を何度も担当していた彼はすっかりデジモンの人。

長年に渡ってこのシリーズを支えた、まさに立役者だと言えます。

そして「Butter-Fly~tri.Version~」は和田の最後の作品にもなりました。

そう、リリースした翌年に彼は亡くなってしまい、これが遺作となったのです。

つまり彼の歌手としての歴史は「Butter-Fly」に始まり、「Butter-Fly」で幕を閉じたことになります。

残念なことではありますが、同時にこの曲やそれを残した彼の偉大さも伝わってくるエピソードですね。

不死蝶のアニメシンガー

現役中彼は二度も病魔に伏せながらも復帰して見せるなど、まさにこの曲に込められた力強さを体現しているかのような生き様を見せてくれました。

病気の療養による2度の活動休止を経て歌手復帰を果たす姿から、デビュー曲にかけて不死蝶のアニソンシンガーと呼ばれていた。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/和田光司

そんな彼が歌うこの曲に今一度耳を傾けてみてください!

きっと誰にも負けないような勇気がそこに息づいているはずです。

ロックを歌うのはこれが初めてだった

実は和田はデビューするまではバラード曲を主に歌っていて、ロックナンバーを歌うのはこれが初めてだったなんて逸話も。

だからでしょうか、力強い楽曲に対して歌声にはどこか優しいイメージも感じました。

楽曲はもう言わずと知れた名曲なので、気になるのはやはり歌詞の内容ですね。

ここから順を追って読み解いていくことにしましょう!

蝶の表現は不器用な主人公を表していた

鳥のようにかっこよく飛ぶことは出来ない