2003年発売のシングル「IT'S SHOWTIME!!」
B'zの34thシングル
B'zのデビュー15周年の2003年にリリースされた34thシングル、「IT'S SHOWTIME!!」。
ご存じ5thシングル「太陽のKomachi Angel」から続くシングル初登場連続1位の記録を現在も更新中のB'zですが、この曲でちょうど30作目の1位獲得となりました。
さらにこの「IT'S SHOWTIME!!」は2003年4月の月間チャート1位も獲得。
そしてこの曲の発売時には、B'zのデビュー15周年を記念して4thシングル「BE THERE]から14thシングル「裸足の女神」までの10作品がデジタルリマスタリングされ、再発売されました。
この再発盤と新曲「IT'S SHOWTIME!!」が、チャートに嵐をもたらします。
発売翌週の2003年4月7日付チャートは、1位に「IT'S SHOWTIME!!」、3位から10位までをB'zの再発盤が占めることに。
2位にSMAPの「世界で一つだけの花」がチャートインしたのでTOP10独占とはいきませんでしたが、驚きのチャート結果は当時の人々の度肝を抜きました。
アルバム『BIG MACHINE』収録
「IT'S SHOWTIME!!」は、同年発売のB'zの9thオリジナルアルバム『BIG MACHINE』に収録されています。
このアルバムは13の収録曲のうち8曲にタイアップが付き、収録曲の半数を超える曲にタイアップがついた、ということになります。
この数は、B'zの歴代アルバム中最多。
なので、ファンの方以外でもテレビなどで耳にしたことがある、といった曲が多いアルバムかもしれないですね。
収録されたシングル曲は「IT'S SHOWTIME!!」と、その次に発売された35thシングル「野生のENERGY」の2曲。
その他には、ファンの人気が高いヘヴィーなギターリフから始まる「アラクレ」や、松本孝弘としては非常に珍しい7弦ギターを使用して低音を出した「BIG MACHINE」などを収録。
アルバム全体の印象としても硬派ハードロックを感じさせる作品です。
PVはブロードウェイで撮影
この曲にはPVがありますが、このPVはブロードウェイにて撮影が行われました。
撮影会場は、オフ・ブロードウェイ劇場であるOrpheum Theatre。
オフ・ブロードウェイとは収容人数100名以上499名以下の比較的規模の小さな劇場を指します。
ちなみに500名以上収容する大きな劇上をブロードウェイ、99名以下の小規模な劇場をオフ・オフ・ブロードウェイというそうです。
Orpheum Theatreは歴史ある劇場であり、1904年開業。現在の収容人数は347名。
オフ・ブロードウェイ劇場の中では収容人数が多く、ミュージカル劇場収容人数第3位(オフ・ブロードウェイ内で)の大きさでです。
この劇場では、オフ・ブロードウェイ屈指の名作で、超ロングランとなっている”STOMP"が1994年から現在にわたって上演されています。
”STOMP"はオフ・ブロードウェイ作品の中で現在4位のロングランを誇り、上演回数は9000回を超えています。
なんとブロードウェイを通行止めに!
このPVの一番の見どころは、PVの後半で大型トラックに乗ったB'zのメンバーがOrpheum Theatreの前に乗り付け、おもむろに演奏を始めるところ。
街行く人はB'zの周りに殺到、ライヴ会場並みの大盛り上がりです。
時間は夜。
劇場のネオンに照らされてド派手な演奏を繰り広げるこのPVは、見ていてなかなか爽快です。
このPVの撮影は、なんとブロードウェイを通行止めにして行われたということ。
さすがB'z、やることの規模が違うと感心してしまいますね。
PV情報
B'zの公式YouTubeチャンネルには、現在この曲の1番の終わりまでしか公開されていませんが、上記の劇場前のパフォーマンスは2番のサビ部分あたりです。
この映像は、『B'z The Best XXV 1999-2012(初回限定盤) 』の特典DVDに収録されています。
また、B'zの映像作品『Typhoon No.15 B'z LIVE-GYM The Final Pleasure "IT'S SHOWTIME !!" in 渚園』のDISC 3にこのPVのメイキングを収録。
そちらでも、この劇場前の演奏シーンを一部見ることができます。
「IT'S SHOWTIME!!」歌詞を紹介
ここで一部歌詞をご紹介しましょう。
灼熱への招待
獲物を呼びよせるように サーチライトが空を照らす
獣たちも色めく 歓声はアリーナ揺らす
ぞくっとするだろ? 本能がうずくだろ?
チケットを握り ゲートをくぐれ
灼熱への招待 ここじゃすべてがLive
見たこともない 自分に会える
傷だらけの腕を 高く振りあげて
反省も弁解も 受けつけられない
悔いのない時間が流れて
濡れたシャツ光る It's showtime!!
出典: IT'S SHOWTIME!!/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘