「ドスコイ!ケンキョにダイタン」の歌詞をチェック!(1コーラス目)
少し過信してしまう主人公
どんなもんだ勝負はお手の物
何回やってみたって同じこと
一丁前な態度で図に乗れば
鼻高々に語り出す
出典: ドスコイ!ケンキョにダイタン/作詞:星部ショウ 作曲:星部ショウ
タイトルにある通り、相撲のように「一対一の勝負」を連想させるフレーズから歌詞は始まります。
ここで語られている「勝負」はさまざまな「挑戦」として解釈できる言葉です。
例えば、学校のテストや受験勉強などもそのひとつ。
部活動も委員会活動も、恋愛もそうです。
それを乗り越えることができると、思いのほか調子に乗ってしまうもの。
この歌詞にあるとおり「鼻高々」な姿勢を取ってしまいがちです。
「私って結構良い感じなのかも?」と、自分の実力を少し過信してしまいます。
自分への警告
でも一度は簡単で
二度目は困難だ
人生は諸行無常
勝ち続ける為にゃ
コツコツ研鑽を
積まなければならない
ならない
出典: ドスコイ!ケンキョにダイタン/作詞:星部ショウ 作曲:星部ショウ
次のブロックでは、そんな自信満々な態度に注意を促すセリフが並べられています。
「さあやるぞ」と取り組んだ一回目には、その勝負を乗り越えることができた主人公。
でもそれで安心してしまい、そこから努力をやめてしまったら次の勝利はもうないのです。
「研鑽」とは、ひとつのことを追求して技術や知識を磨き上げることを意味する言葉。
たった一度きり結果が出たからといってその後に適当な姿勢で過ごしていれば、すぐに周りに追い抜かれてしまいます。
それはまさに「諸行無常」。
これは仏教で言われている言葉ですが、「変わらずいつまでもそこにあり続けるものなどない」という意味を持ちます。
変わり続ける現状に立ち向かうには、自分自身も変化し続けていかなければならないのです。
その姿勢がカッコイイ
雨が降ろうが
槍が降ろうが
初めの志は忘れない
大切なのは
勝ち負けじゃない
価値あるものを
生み続けること
何度でもやってやるのさ
ドスコイ! 謙虚に大胆
鯔背だね
出典: ドスコイ!ケンキョにダイタン/作詞:星部ショウ 作曲:星部ショウ
こちらがサビのブロック。
一度きりの勝負ではなく、続けることやそれに至る過程が大切なのだと説かれています。
こぶしファクトリーのみんながこのように哲学的なセリフを口にしている、という状況が少しコミカルです。
反面で、そんな10代女子の言葉の裏には悩める日々があるもの。
「たった一回の勝利で満足してたらダメだよ?」という言葉は、そんな日々の経験から出た「謙虚」な姿勢を表す言葉です。
「自分にはなんだってできる」という自信と、上記のような控えめな気持ちをあわせ持てたらこれほど強いものはありません。
また、タイトルにもなっている「ドスコイ」はご存知の通り相撲で使われる言葉。
そもそも深い意味を持たない掛け声のようなものとして、江戸時代の終り頃から相撲に根付いて来たようです。
「鯔背」(いなせ)とは「粋」というような意味でも使われていた言葉で、今で言う「カッコイイ」に近いような表現です。
態度は謙虚に、そしてやることをやって結果を出す。
そんな人間こそがカッコイイ、ということを意味している歌詞です。
「ドスコイ!ケンキョにダイタン」の歌詞をチェック!(2コーラス目)
少し出来過ぎなストーリー
「何年経っても愛してる」
「何年経ってもずっとそばにいる」
永遠なんかを謳ってる
ちょっと夢のようなラブソング
出典: ドスコイ!ケンキョにダイタン/作詞:星部ショウ 作曲:星部ショウ
2コーラス目冒頭の歌詞です。
ここで言われている通り「ラブソング」は何かと「永遠の愛」を語りがちです。
「いつまでも変わらずここにありつづける愛」を意味するこれらの言葉。
主人公はそんな出来過ぎたストーリーに少し疑問を抱いているようです。
継続的な努力
口先では簡単で
実現は困難だ
人生は諸行無常
長続きの為にゃ
小まめな連絡を
怠ってはならない
ならない
出典: ドスコイ!ケンキョにダイタン/作詞:星部ショウ 作曲:星部ショウ
ここでもまた上記のような「慢心」を咎めるように、主人公は警告します。
伝えられているメッセージは「言うは易し、行うは難し」という、人生の本質を説くようなものです。
「長続きの」以降の歌詞は、先に提示されている「ラブソングの例え」につながるもの。
「連絡を取らないと愛情なんてすぐに消えてなくなっちゃうよ」というようなセリフですが、これもまたすべてに言えることです。
少しだけやってすぐにやめてしまったら決して結果は出ません。
ましてや「長続き」をさせるためには継続的な努力が必要で、それを経て初めていろいろなものを手にすることができるのです。