ピンク・レディー初のミリオンセラー
1977年発売
皆さん、ピンク・レディーといえば何の曲を思い起こすでしょうか?
デビューシングルの『ペッパー警部』。
振付がユニークな『ウォンテッド』。
野球をイメージする『サウスポー』。
その他にも多数あるかと思います。
今回紹介する『渚のシンドバッド』は、ピンク・レディー4枚目のシングル曲です。
『渚のシンドバッド』は1997年に発売されました。
なんとオリコン上、初のミリオンセラーを出した曲が、この『渚のシンドバッド』なのです。
第4弾シングルの「渚のシンドバッド」(1977年6月)は、ピンクレディー初のオリコン調べでのミリオンセラーとなった。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ピンク・レディー
「ピンク・レディー」は社会現象に!
この曲がきっかけ
オリコン初のミリオンセラーとは凄いですね。
凄いのはこれだけではありません。
『渚のシンドバッド』以降、ピンク・レディーの楽曲は、これ以降ミリオンセラーを出し続けます。
そして、この曲のヒットをきっかけに巷で「ピンク・レディー」現象が巻き起こりました。
この曲によって、ピンクレディーの人気はもはや“社会現象”となり、日本列島に“ピンクレディー旋風”が吹き荒れた。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ピンク・レディー
『渚のシンドバッド』の「シンドバッド」って何?
物語『千夜一夜物語(アラビアンナイト)』に登場するキャラクター
この曲のタイトルである『渚のシンドバッド』。
このタイトルにある「シンドバッド」とはいったい何なのでしょうか?
これは有名な物語『千夜一夜物語(アラビアンナイト)』に登場するキャラクターです。
シンドバッドは『千夜一夜物語(アラビアンナイト)』の中の『船乗りシンドバードの物語』(第290夜 - 第315夜)の主人公である船乗りである。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/シンドバッド
「シンドバッド」は上記に引用したように『千夜一夜物語(アラビアンナイト)』中の物語に出てくる主人公。
イスラム商人であり、船乗りです。
というわけで『渚のシンドバッド』の「シンドバッド」とは、架空のキャラクターということですね。
なぜ「シンドバッド」なのか?
作詞家である阿久悠のキャラクタライズ
タイトル曲にある「シンドバッド」の意味は分かりました。
では、なぜこの曲に「渚のシンドバッド」と付けたのでしょうか?
それは、この曲の作詞家である阿久悠が関わってきます。
この曲は「夏の海」が舞台。
詳しく言うと「夏の海で繰り広げられる恋物語」がテーマです。
シンドバッドはいわゆる「チャラい男」に例えられます。
それを傍目から見ている女性が主人公。
そのうち主人公は彼に魅せられる。
以上の構図が『渚のシンドバッド』の構図です。
おそらく阿久悠は、「シンドバッド」そのものをキャラクタライズしたのではないでしょうか?
彼はイスラム商人でお金もあるし、船乗りということで勇猛果敢。
いわば「男のなかの男」です。
お金もあるし勇気があるとなれば、女性にモテないはずがありません。
そう、阿久悠は考えて「シンドバッド」をキャラクタライズしたのです。
しかも「日本の夏の海」に登場する「シンドバッド」へと。