まずは、トリビュートアルバムの収録内容をご紹介

彼をリスペクトする音楽家たちがさまざまな解釈で歌詞や曲を読み解きます。

表現力豊かに作りあげられたトリビュートアルバム

参加アーティストと収録順はこのようになります。(敬称略)

前半

1.ヨルシカ 「Make-up Shadow」
2.槇原敬之 「夢の中へ」
3.King Gnu 「飾りじゃないのよ 涙は」
4.椎名林檎 「ワインレッドの心」
5.宇多田ヒカル 「少年時代」
6.ウルフルズ 「女神」
7.田島貴男 (ORIGINAL LOVE) 「クレイジーラブ」
8.福山雅治 「リバーサイド ホテル」

出典: https://sp.universal-music.co.jp/inoue-yosui/tribute/

後半

9.細野晴臣 「Pi Po Pa (Reiwa mix)
10.iri 「東へ西へ」
11.SIX LOUNGE 「Just Fit」
12.斉藤和義 「カナリア」
13.オルケスタ・デ・ラ・ルス 「ダンスはうまく踊れない」
14.ACIDMAN 「傘がない」
15.KREVA 「最後のニュース」

出典: https://sp.universal-music.co.jp/inoue-yosui/tribute/

原曲の発売年を曲とともに振り返る

トリビュートアルバムを聴くときに原曲が作られた時代背景をみてみましょう。

原曲のイントロがまとめられた動画もあります。

当時、どういう事情で作られたなどを知るとさらに楽しめるはずです。

歌詞の一部を抜粋しながら年代順に振り返ります。

1970年代

井上陽水の20代半ばから30代半ば頃を高度経済成長期から低成長期に入る時代とともに過ごします。

原曲「傘がない」

井上陽水【トリビュートアルバム】収録曲を全曲解説!時代を象徴する名曲は現代にどう奏でられていくのかの画像

1972年7月1日にリリースされた「傘がない」はアルバム「断絶」からリカットされました。

歌詞衝撃の言葉から始まります。

都会では自殺する若者が増えている
今朝来た新聞の片隅に書いていた
だけども問題は今日の雨 傘がない

出典: 傘がない/作詞:井上陽水 作曲:井上陽水

リカットされるということはアルバムの中でも人気曲だったのではないかと思いました。

しかしながら、売上枚数は6.3万枚と井上陽水の曲としては少なめでした。

後々人気が出てきた曲です。

「自殺」というワードがぐっと心を締め付けるかと思いました。

が、しかしそれよりも自分のやりたいこと・天気に「君」を優先する歌詞が始まります。

重たい言葉と自己中心的さの対比が鬱々とした時代を反映したように感じます。

原曲「東へ西へ」

井上陽水【トリビュートアルバム】収録曲を全曲解説!時代を象徴する名曲は現代にどう奏でられていくのかの画像

1972年12月10日 にリリースされたアルバム「陽水Ⅱセンチメンタル」に収録されています。

ガンバレみんなガンバレ

出典: 東へ西へ/作詞:井上陽水 作曲:井上陽水