井上陽水【トリビュートアルバム】収録曲を全曲解説!時代を象徴する名曲は現代にどう奏でられていくのかの画像

1984年11月14日に中森明菜が歌う曲としてリリースされました。

私は泣いたことがない
つめたい夜のまん中で
いろんな人ととすれ違ったり
投げkiss受け止めたり投げ返したり
そして友達が変わるたび
想いでばかり増えたけど
私泣いたりするのは違うと感じてた

出典: 飾りじゃないのよ 涙は/作詞:井上陽水 作曲:井上陽水

中森明菜が歌うと泣かない大人の女性のかっこよさと脆さを強いイメージで歌い切ります。

その美しい姿にほれぼれします。

原曲「最後のニュース」

井上陽水【トリビュートアルバム】収録曲を全曲解説!時代を象徴する名曲は現代にどう奏でられていくのかの画像

1989年12月21日にリリースされました。

闇に沈む月の裏の顔をあばき
青い砂や石をどこへ運び去ったの
忘れられぬ人が銃で撃たれ倒れ
みんな泣いたあとで誰を忘れ去ったの
・・・
今 あなたにGood-Night
ただ あなたにGood-Bye

出典: 最後のニュース/作詞:井上陽水 作曲:井上陽水

筑紫哲也 News23のエンディング曲として作られました。

ニュース番組の終わりに流れるのにふさわしい曲です。

ニュースを聞いたあとの想いを伝えるような歌詞がつづられています。

1日の終わりに聞くと毎日違う感情が沸き起こりそうです。

早口でニュースを読み上げるような歌い方とゆったりとGood-Nightと歌う対比が素晴らしいです。

1990年代

失われた10年といわれる1990年代。

バブル経済が崩壊するもまだ余韻が残る雰囲気から停滞した雰囲気へと様子が変わっていきます。

1990年代はCDシングルの売上が急上昇し、音楽関連の番組も今よりは数多くありました。

原曲「少年時代」

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1990年9月21日にリリースされました。

夏が過ぎ 風あざみ
誰のあこがれにさまよう
青空に残された 私の心は夏模様

出典: 少年時代/作詞:井上陽水 作曲:井上陽水・平井夏美

井上陽水最大のヒット曲。

1曲で季節がさわやかに過ぎていくのが何とも心地よい歌です。

ふつうなら季節を春から始めそうなものですが、夏から秋への移り変わりから歌詞が始まります。

また、風あざみ という造語があたかも大昔から使われているように感じさせる安定感はさすがといえます。

原曲「Pi Po Pa」

1990年10月21日にリリースされた「ハンサムボーイ」に収録されています。

ひとり ふたり 二人より一人で Pi Po Pa
離ればなれ 指先で触れたら Pi Po Pa
話くらいキャラメルをカミカミ Pi Po Pa
悪いくらい恥じらいが希薄で Pi PoPa

僕は電話ランデブー
君と電話ランデブー
恋がダメになったら
あとは電話ランデブー

出典: Pi Po Pa/作詞:井上陽水 作曲:井上陽水

ショルダーホンと呼ばれる持ち運びには大きすぎる携帯電話の小型化が始まりました。

当時流行していたトレンディドラマでも使われるなどして一般市民でも見る機会が増えた携帯電話。

この年はまだまだ使用料金が高くポケベルが主流でした。

そんななか早くも「電話ランデブー」歌詞に入れています。

この言葉をいれているところが振り返ってもなんだかすごいの一言です。