東京事変
トップクラスのミュージシャンが集結したバンド
「東京事変」は、日本を代表するアーティスト・椎名林檎を中心に、日本トップクラスの実力を持つミュージシャンが集結して結成されたバンドです。
2012年に活動を終了するまで、圧倒的な演奏技術とセンスをもって大人のロック・ポップソングを音楽を奏でるバンドとして多くの音楽ファンを魅了し続けました。
バンドのフロントに立つ椎名林檎の歌唱力やカリスマ性はもちろん、それぞれのメンバーが各楽曲でその技量を存分に発揮しています。
一度メンバー変更も
メンバー5人全員が強い個性を持っている東京事変。ファンにとってはお馴染みの5人ですが、実は活動初期の頃、東京事変は一度大きなメンバーチェンジを経験しています。
当初鍵盤楽器を担当していたH是都Mとギターを担当していた晝海幹音が、2005年にそれぞれ自身の音楽活動のため脱退しました。
その後、椎名林檎の知人であった伊澤一葉にキーボーディストとして声がかかり、同じく椎名林檎の音楽関係の友人だった浮雲が他メンバーからも気に入られて誘われました。
伊澤も浮雲も当初から乗り気で加入したというわけではありませんでしたが、結果的に日本を代表するバンドの一員として長く活躍することとなります。
東京事変のメンバーを紹介
紆余曲折を経て揃った、ドリームチームといえる東京事変の5人。それぞれが強烈なカリスマ性を持っているメンバーを、一人ひとり見ていきましょう。
椎名林檎
画像では中央に位置している椎名林檎。言わずと知れた、日本トップクラスの知名度と人気を誇る女性アーティストですね。
ソロ名義「椎名林檎」としての活動も有名な彼女。自身のルーツでもある歌謡ロックから、ジャズやソウル、ダンスミュージックまで幅広いジャンルを取り入れた多彩な音楽性が魅力です。
独自の表現を追及しながら、大人の色気溢れる艶やかな歌声で日本を魅了し続けています。
東京事変は、当時音楽へのモチベーションを失いかけていた椎名林檎が新たな形での刺激ある音楽活動を求め、結成されました。
刄田 綴色
上の画像では左から2番目、爬虫類のような鋭い顔つきが特徴なのが、東京事変のドラマーを務めた刄田綴色です。本名「畑利樹」でスタジオミュージシャンとして活動しつつ、東京事変では上の名義を名乗っていました。
元は椎名林檎のバックバンドからメジャーアーティストとなった東京事変。刄田も当時、椎名林檎のサポートドラマーを務めていました。
独自のセッティングや奏法を確立し、変則的なリズムや表現で東京事変の楽曲を彩る凄腕のドラマーとして知られています。
東京事変解散後もスタジオミュージシャンとして活動を続けており、ヒグチアイやmiwa、RADWIMPSのサポートなどで知られています。
亀田誠治
ベースを務めた亀田誠治(画像右から2番目)は、日本の音楽界では特に有名な人物ではないでしょうか。
一流のベーシストとしてももちろんですが、音楽プロデューサーとしての活躍が広く知られていますね。
椎名林檎のデビュー当時から彼女のプロデュースに関わっており、ある意味では「椎名林檎を育て、導いた人物」の一人と言えます。
耳に残るゴリゴリの派手なベースサウンド・ベースラインを持ち味としながらも、歌を邪魔せず引き立てるバランス感覚の持ち主として知られる亀田誠治。プロでも多くのベーシストが彼からの影響を公言しています。
東京事変解散後もプロデューサーとして活躍中で、JUJUや大原櫻子の作編曲・プロデュースを務めていることなどで知られています。
浮雲
浮雲(画像一番左)は、東京事変でギターを担当していました。
元々はスタジオミュージシャンとして、東京事変への加入前から椎名林檎の作品に参加したりデモ音源の収録に参加したりしていました。そのつながりから声がかかり、東京事変の2代目ギタリストとして加入を果たします。
ギタリストとしては決して派手ではないものの、多彩な表現で東京事変の楽曲を飾るセンスフルなプレイヤーとして支持を集めていました。
東京事変の解散後は以前から続けていた自身のバンド「ペトロールズ」を中心に音楽活動を続けています。
伊澤一葉
伊澤一葉(画像一番右)は、東京事変のキーボーディストを務めていました。ジャズやロックにルーツのある、力強いサウンドや表現が印象的な奏者です。
東京事変では時に明るくメロディアスに、時に狂ったようにサイケデリックに様々な音色を奏でて、楽曲を多種多様に色づけしていきました。
東京事変の解散後は自身がボーカルも務めるバンド「あっぱ」や元ELLEGARDENの細美武士によるバンド「the HIATUS」のメンバーとして精力的に活動しています。