切ない乙女心に迫ってみよう

2ndアルバム『PopSkip』のリードトラック!

伊藤美来【PEARL】歌詞の意味を解説!どうして本心を隠し通すの?我慢できずに溢れた涙の原因は?の画像

声優として活躍する傍ら、歌手としても順調にキャリアを積んでいっている伊藤美来(いとう みく)さん。

2019年7月24日には、2ndアルバムPopSkip』をリリース予定です。

今回ご紹介するのは同アルバムのリードトラックである『PEARL』という楽曲

「真珠」というタイトルですが、何を例えてそう言っているのでしょう?

歌詞に秘められた切ない乙女心を解説していこうと思いますが、まずは美麗なMVからご覧ください。

MVをチェック!

ある晴れた日に…

良い日差しの中を気持ちよさそうに歩いている伊藤さん。

これからどこかへ出かけるのでしょうか。

衣装は全体的にフワッとしたイメージ。

ひじから下がパフスリーブになっているトップスが、とてもフェミニンな印象を与えます。

彼女が電車に乗ってたどり着いたのは、一軒の不動産屋。

住む部屋を探しに来たのか、表に貼ってある賃貸住宅の情報を眺めています。

とある部屋を内覧するシーンも。

カーテンを開けて浮かべる笑顔がとても無邪気でかわいらしいですね。

屋上に出て、楽しそうに柵から身を乗り出しているのも楽しそう。

内覧が終わった後は一休み。公園でお弁当を食べたり、服屋でファッションをチェックしたり。

新しい環境にワクワクしているのが伝わります。

シャボン玉に紛れて

シャボン玉が漂う中を楽しそうに舞う伊藤さん…という眩しいシーンもありました。

公園でお弁当を食べているときにもシャボン玉が流れてきましたが、その時の伊藤さんの頭の中はこんな状態だったのかもしれませんね。

部屋を内覧中に、突然ある声が聴こえてきました。

「いい部屋を求めて、もうちょっと探そう」

誰が言ったのか分からずに、キョロキョロする伊藤さん。

ふと腕時計を見ると、内覧の約束時間?を過ぎてしまったことに気づき慌てます。

さらに「天の声(?)」が聞こえてきました。

「素敵な町を キラキラした時間を キラキラした私を」

その後は、静止画で屋上に佇んだり、橋から景色を楽しんだりする伊藤さんの姿が登場。

引っ越し自体は大変ですが、引っ越し先を探すのは楽しい作業だと感じる人も多いでしょう。

このまま不動産のCMに採用されても良いのでは?というくらい、ハッピーな気持ちが伝わるMVでしたね。

「新しく一人暮らしをするのだ」という期待と希望が感じられる内容でしたが、歌詞はまた違ったことを歌っているようです。

次からは歌詞について解説していきます。

歌詞を解説!

「PEARL」の意味するものとは

街の微熱が 動き始める
賑わうChine Chic ゲートを抜け
海を見下ろす場所まで

あなたとじゃなきゃ 描けなかった
大事な恋をたどりながら
よそ行き顔で歩く

もうすぐ 夕闇が降りて
Pearl の縁取りが煌めく

出典: PEARL/作詞:高田みち子 作曲:高田みち子

冒頭から映画や小説のような書き出しがおしゃれですね。

描写から想像するに、飲食店が混み合う前の時間…15時~16時といったところでしょうか。

まだそんなに人が多くない街へ繰り出した主人公は、中華街を通り、ある場所へと向かいます。

そこは「あなた」との大事な思い出のある、海が見える場所。

過去を回想しながら主人公はそこへ歩いて行きますが、決して他人には「思い入れのある場所へ行く」ような顔は見せません。

そこには「プライド」や「意地」といったものも感じますが、恥ずかしさも少しあるのかも。

ここで、早速タイトルになっている「Pearl」が登場。

夕陽が海に沈んでいくのを眺めると、その境目が光るのは分かりますか?

太陽の光が水面に反射していることもあり、余計にまぶしく見える…

その輝きを「Pearl(真珠)」と表しているという事ですね。

「あなた」と一緒に眺めたことがあるのでしょうか。主人公にとってはとても印象深いもののようです。

自分を励ます健気さ

トキメキだけ 素直にまだ
あの日の気持ちで
切なさは 心地良い風

坂の途中 笑い声と 愛しい面影
あなたを追い越していく
きっと大丈夫 今は大丈夫

Mellow に誘う 夜の気配に
戸惑うけれど 淋しくない
今日は自由が友達

出典: PEARL/作詞:高田みち子 作曲:高田みち子

主人公は「あなた」と今一緒にはいません。

おそらく別れてしまったのでしょう。

恋愛真っ最中の幸せな感情はまだ自分の中に残っており、それが余計に胸を締め付けます。

「あなた」と一緒に過ごした日々の記憶を思い出して、主人公は苦しい気持ちに。

自分で自分を励ましているのが切ないです。

日が暮れて、辺りはすっかり暗くなりつつあり、主人公の心もメランコリックな気分に。

四六時中「あなた」のことを考えていたのかもしれません。

主人公はそんな「恋の病」から抜け出せたのは却って良かったと思っているのでしょうか。

なんだか頑張って立ち直ろうとしている姿が目に浮かんで、健気でたまらない気持ちになりますね。

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