自分に自信を持てない主人公。

不安や悩みを抱えながら、必死に愛の形を探します。

そうして主人公は、どんな答えにたどり着いたのでしょう?

不安ばかりが募っていく

紫の信号が点灯(ひか)って思考停止
不安だけが止まらない

出典: Show Me Love (Not A Dream)/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル

「紫の信号」とは何を意味しているのでしょう?

少し歌詞を遡ってみると、「lavender dreams(薄紫色の夢)」というフレーズが見つかると思います。

紫は赤と青の間色。

つまり、赤信号で止まることも青信号で進むこともできない色ということ。

どっちつかずの紫色は、主人公の不安を表しています。

主人公はこれ以上不安になるのが嫌で、考えることをやめたのかもしれません。

しかし思考を放棄しても、感情はなくならない。

むしろ思考停止したことで、不安を止められなくなっているようです。

弱さを受け入れる

私は弱い だけどそれは別に
(Inside my lavender dreams)
恥ずかしいことじゃない

出典: Show Me Love (Not A Dream)/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル

不安を抱え込んで身動きが取れなくなった末に、主人公がたどり着いた答え。

それは「弱いことは恥ずかしいことではない」というものでした。

弱い自分を受け入れる。

そうすることで主人公は自分を認め、嫉妬や僻みといった負の感情との付き合い方を見つけたのでしょう。

醜い自分を許すこと。

それもまた、愛の形なのだと思います。

愛には憎しみも苦しみもある

弱い自分を受け入れることで、主人公の愛は形を変えました。

愛という感情には憎しみも苦しみも含まれている。

綺麗なものにだけ価値があるわけではない。

それに気付いたとき、初めて愛というものが分かるのかもしれません。

愛の正体に気付く

実際 誰しも深い闇を抱えてりゃいい
時に病んで、もがいて、叫んで叫んで
痛みの元を辿って Show me love
元を辿って Baby show me love
It’s all in my head Can you show me love
It’s all in my head Not a dream

出典: Show Me Love (Not A Dream)/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル

愛に悩んでいるのは自分だけではない。

悩みながら前に進み、傷つくたび痛みに叫ぶ。

美しい姿ではなくなっても、それで愛が消えるわけではありません。

「痛みの元を辿って」というのは、自分自身と向き合うことなのでしょう。

傷ついた意味を知ることで、愛の正体に気付く。

愛という目に見えないものを追い求めるには、確かな意思と覚悟が必要なのかもしれませんね。

底知れない愛の奥深さ

愛に悩み、愛に苦しめられてきた主人公は、愛によって強くなりました。

様々な側面を持つからこそ、愛は人を傷つけもするし、救いもします。

愛の奥深さは底が知れませんね。

愛に縋るのはやめにしよう

築き上げたセオリー忘れよう
山は登ったら降りるものよ

実際 どんなに深い愛も 完璧じゃない
自分でしか自分にしてあげられない
自分を認める courag Show me love
認める courage Baby show me love

出典: Show Me Love (Not A Dream)/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル