「マクロスΔ」の劇中歌「涙目爆発音」

【涙目爆発音(ワルキューレ)】マクロス曲の歌詞を徹底解説!間違いなくライブで盛り上がる秘密は合いの手の画像

「涙目爆発音」は、アニメ「マクロスΔ」の挿入歌!

歌の力で人々を救う5人組ユニットワルキューレの代表曲の一つです。

ただ「涙目爆発音」はその内の3人しか歌っていないのですが…それについては追々。

力強い歌声が、彼女たちの置かれた逆境を跳ね返すかのようなパワフルな楽曲が特徴ではないでしょうか。

曲調もアイドルらしく盛り上がる雰囲気ですが、少し懐かしさを感じるから不思議です。

実際に劇中で使用されたのは21話のみですが、現在もファンの間で語り継がれるほどの人気を博しています。

また、歴代ヒロインが集結するスマートフォン用ゲーム「歌マクロス」でも「涙目爆発音」を遊ぶことが可能!

少々難易度は高めですが、思い入れのある方は挑戦してみるのも良いのではないでしょうか!?

SFロボットと歌の力が合体した「マクロス」シリーズ

【涙目爆発音(ワルキューレ)】マクロス曲の歌詞を徹底解説!間違いなくライブで盛り上がる秘密は合いの手の画像

王道SFロボットものとして人気「マクロス」シリーズ。

このシリーズの世界でも、異星人と戦う「宇宙戦争」が勃発しています。

ですが、それと並んで「マクロス」で有名なのはアイドルの女の子が戦場で歌う」ことではないでしょうか?

知らない人が見ると「危ない!」と思ってしまいますが、歌の力は各作品で重要な役目を果たしています。

特に「涙目爆発音」が登場する「マクロスΔ」では「歌うこと」自体が人々を救う手段に。

宇宙規模で謎の病気が流行り、感染した者は正気を失い暴走してしまうのです。

その暴走という症状を一時的に抑えるのがある特殊な能力を持つ女の子の「歌う」という行為になります。

「ガンダム」や「宇宙戦艦ヤマト」とはまた違う、「音楽」の色を強くしたのが「マクロス」の魅力でしょう。

変わらない状況に苦しんで涙をこぼす

明るい未来を目指すが…

伸ばした指を かすめるほどに 熱く鳴らすよ 涙目爆発音

(涙目 Hah)

どうして辿り着けない どこにある未来 かすかな残像を ああ 掻きむしって
明るい日を目指して 歯ぎしりの輪廻 何も変わっちゃいない 迷宮入りだよ

出典: 涙目爆発音/作詞:堂島孝平 作曲:堂島孝平

「涙目爆発音」はアイドルらしくハイテンポで明るいメロディです。

しかし、それとは裏腹に歌詞は逆境に立たされた切ない思いが描かれています。

ワルキューレは戦場に向かい、命がけで歌う存在。

それなのに、どんなに歌っても世界はうまくいかない。

この歌詞はそのやるせない気持ちが込められているのではないでしょうか?

繰り返す自問自答

YES NO(YES NO) そう YES NO(YES NO) 胸に問いかける
前向く力は残っているか
ああ ごめんね(ごめんね) ああ ごめんね…
少しだけNOって言いかけてしまうけど
泣け!

出典: 涙目爆発音/作詞:堂島孝平 作曲:堂島孝平

自分たちがいる状況は厳しいと、ついつい気持ちも後ろ向きになってしまいます。

「前向きに頑張らないと」、そう分かっていても上手くいかないのが人間の心でしょう。

特にワルキューレアイドルの上、暴走する人々を一時でも鎮められる貴重な存在。

宇宙に住む生命にとってのまさに希望とすら言えるのかもしれません。

それなのに。

まったく良くならない情勢と、戦場の恐怖、また期待を背負う重みで泣きたくなる時だってあるでしょう。

彼女らだって人間だもの。

ですがその「人間」特有の弱さごと、ワルキューレはパワーに変えようとします。

自分たちの歌を宇宙の果てまで届ける!

伸ばした指を かすめるほどに つかみたい宇宙の果てまでも
心拍数が 破裂しそうなほどに 熱く鳴らすよ 涙目爆発音

出典: 涙目爆発音/作詞:堂島孝平 作曲:堂島孝平

1番のサビです。

「マクロス」シリーズの舞台は宇宙という広大な場所。

自分たちの声を届けようという、ワルキューレの目的がしっかりと・かつ熱く明言されています。

もちろん、それは個々の願いでもあるでしょう。

それにしても、ここで歌詞の雰囲気がガラリと変わった気がしませんか?

苦しみで泣きたくなる気持ちを綴った歌詞から、サビでいきなり情熱的な言葉に切り替わったようにも見えます。

なんだか一貫性がないようにも見えますが、2行目の歌詞でそれがフォローされていると解釈できる気も…。

苦しくても辛くても、それでも歌うのがワルキューレの使命です。

それなら、その暗くて目を背けたくなるような思いも歌に込めて伝えることだってできる筈。

アイドルは人を元気づける存在なのに、負の感情を入れて良いのか」という意見もあるかもしれません。

しかしながら、逆にアイドルでもそうした生々しい気持ちを入れた方が人間らしいのではないでしょうか。

だから進展しないことを愚痴るのも悪くないという気がしてきます。

自分たちのステージは戦場