命がけのライブ
走り続けては散る 僕らの御霊(みたま)は 夜空 彷徨(さまよ)う
YES NO(YES NO) そう YES NO(YES NO) いつも確かめる
自分の居場所ってどこかにあるの?
ああ ごめんね(ごめんね) ああ ごめんね… 今はまだ分かんない
でもYESと言わせて
泣け!
出典: 涙目爆発音/作詞:堂島孝平 作曲:堂島孝平
ここから2番の歌詞に入ります。
1行目の歌詞は、自分たちが歌う場所のことを示しているようです。
つまりそこは戦場。
「マクロス」シリーズでは銃撃戦が繰り広げられる戦場でライブが行われます。
なんでわざわざそんなことを…と思うでしょうが、必ずその理由があります。
「マクロスΔ」の場合は、先述の通りある能力を持った人が歌うことで病気の症状を抑えることができる。
しかし、その能力は「自分が危険に晒される中歌うことで高まる」ものなのです。
そのため彼女らは戦場でかわいい服を着て歌う。
歌っている間にも目の前で人が死んだり、自分が狙撃されたりするリスクも当然あります。
劇中でも、ライブの最中に打たれて負傷した子もいました。
その恐怖や不安がこの歌詞に出ているのでしょう。
それでもいつかは報われる時が来ると信じているのです。
覚悟の下で歌う
脈打つ血潮 荒ぶるほどに 止まれない 銀河で果てたって
心拍数が 破裂しそうなほどに 熱く鳴らすよ 涙目爆発音
出典: 涙目爆発音/作詞:堂島孝平 作曲:堂島孝平
2番のサビです。
ワルキューレとしての強さが垣間見える歌詞ではないでしょうか。
戦場に赴いてライブをするということは、リスクについても相応に覚悟している筈。
危険を冒してでも歌を届けようとするのは、並大抵のことではありません。
現実でも「能力があるからやれ」と言われたって、どのくらいの人が手を挙げるでしょうか。
たとえ命を課してでも歌を残そうとする思いが、2番目のサビに強く表れています。
まさにアイドル魂です!
明日を諦めない
何度でも立ち上がってみる 泣きそうになりながら
あなたと手をとって 生まれ変わる 明日に咲く自分へ転生!
出典: 涙目爆発音/作詞:堂島孝平 作曲:堂島孝平
間奏の間に入るアカペラの歌詞です。
恐怖が支配する戦場で、何度もくじけそうになりながらそれでも歌い続ける思いが伝わってきます。
自分たちだけではあまりにも小さな力ですが、絶対に何かを起こしてみせると思えるのでしょう。
2行目の「あなた」が誰なのかは、仲間や恋人など色々な解釈ができます。
「涙目爆発音」を歌っている3人それぞれに「あなた」の定義があるのかもしれません。
あまり厳格に決めるよりも、ワルキューレのメンバーに答えを託す方が粋な感じがします。
少なくとも、きっと大切な人なのでしょう。
最後のサビは1番のサビと同じ歌詞です。
「涙目爆発音」はワルキューレが4人だった頃の曲
アニメ「マクロスΔ」のワルキューレメンバーは5人ですが、最初から同じメンバーだったわけではありません。
結成当時から脱退者も多く、どうにかデビューできたのはカナメ・マキナ・レイナ・クレアの4人だけ。
「涙目爆発音」はこの内カナメ・マキナ・レイナの3人が歌っています。
当時はまだ実力も知名度もありませんでした。
ある意味、「涙目爆発音」はワルキューレの黎明期を支えていた曲と言えます。
衣装も軍服からアイドルらしいドレスに変わったのもこの曲の頃。
その後クレアの代わりにエースボーカルの美雲、アニメが始まる頃にヒロインのフレイアが加入します。
「涙目爆発音」のライブが盛り上がる秘訣とは!?
合いの手による会場の一体感
「涙目爆発音」は「マクロスΔ」の中でも好きというファンも多く、ライブも当然盛り上がります。
ですが、単に人気だからという理由だけで盛り上がるわけではありません。
それは伴奏や間奏の間に会場が全体となって手拍子や歓声を送る「合いの手」!
どんなライブでもそうですが、駆け付けたファンが手拍子や声援を送れば一体感を感じることができるでしょう。
歌う方もファンも嬉しくなる、ライブならではの光景。
アニメの中でも表現されていますし、「歌マクロス」のムービーでも合いの手が再現されています。
戦争を繰り返す「マクロス」の世界でも、歌を愛する人がたくさんいる証拠です!