相葉君主演のドラマ「ラストホープ」の主題歌
ドラマ「ラストホープ」はフジテレビ系列の火曜21時枠で放送され、平均視聴率は10.6%でした(関東地区・ビデオリサーチ調べ)。
嵐のメンバーの中でも無敵の明るさを誇る相葉君が、シリアスな過去を持つ役に挑戦したことで話題になりました。
もう片方のシングル「Breathless」は、同じく嵐のメンバーである二宮君の主演映画「プラチナデータ」の主題歌(2013年3月16日公開)として起用。
2曲ともメンバー主演の映像作品に深い関わりを持っています。
ドラマ「ラストホープ」の内容は?
舞台は帝都大学医学部附属病院にある「高度先端医療センター」。
他の病院で治療を断られてしまうほど重篤な症状の患者が、最後の希望を求めて訪れる場所です。
緊急を要する症状の患者とどう向き合っていくか、ベストな治療方法はどれなのか、という試行錯誤や葛藤があり、また6人の個性豊かなチームメンバーそれぞれの過去が、徐々に明らかになっていきます。
相葉君は壮絶な過去を背負った主人公役
相葉君演じる波多野卓巳は、町の診療所を経営する父親に幼い頃から憧れ、自分も医者の道へと進みます。
総合医として「高度先端医療センター」に勤務し、心音のわずかな違いを聞き分けることができる能力を持っています。
しかし、彼の過去は壮絶なものでした。
尊敬していた父親とは血がつながっておらず、養子だったことが判明します。
実の両親の第一子である長男が「再生不良性貧血」だということがわかり、卓巳は兄の治療のために体外受精で生まれたドナーベビー。
骨髄や腎臓を幼い頃から兄に提供していました。
脇を固める俳優陣も豪華!
「高度先端医療センター」の現場チームは、6人で構成されています。
小日向文世さんをはじめ、多部未華子さんや田辺誠一さん、小池栄子さん、北村有起哉さんと、そうそうたる俳優陣が現場チームのメンバーとして出演。
それぞれに個性的なキャラクターを見事に演じ、ドラマを盛り上げていました。
これだけ豪華な顔ぶれが脇を固めてくれたら、主演の相葉君は安心して演技に集中できたのではないでしょうか。
「Calling」の歌詞をドラマの内容に重ねてみる
単なる「医療モノのドラマ」にとどまらず、登場人物たちのシリアスな過去を丁寧に描いている「ラストホープ」。
その主題歌となった「Calling」の歌詞を読んでいくと、ドラマの内容に重なるところが多くあります。
どんなフレーズがドラマと重なるのか、さっそく見ていきましょう。
「深い心の傷」と「変えられない過去」
けして消えない 心深く 静かに降る 雨のような
それが 僕をここまで 連れてきたんだ この先だって ずっとそうだろう?
出典: https://twitter.com/oricon_no1_21st/status/864892330280497153
主人公が医者の道を目指したのは、尊敬する父親の存在があったからこそ。
それなのに、その父親が実は養父だったと知ったら、誰だって深く傷つきますよね。
この歌詞にはそんな「深い心の傷」と「父親の後を追って医者になった今」が表現されています。
また、ドナーベビーとして生まれたことは、変えることができない過去。
この先もずっと、主人公が背負っていかなければならないものです。
運命を受け入れるのではなく「壊していく」
止まぬ 雨に打たれて 決まった運命を 壊してく いつだってそうだろう?
出典: http://www.uta-net.com/song/143015/
ここで歌われている「止まない雨」は、主人公の中にある「深い心の傷」のことではないでしょうか。
どんなに頑張っても、深い痛手を負った心の傷は、そう簡単に癒やすことができません。
そして、タイムマシンが発明されない限り、その傷の元凶である過去を変えることはできません。
でもこの先に起こる未来は、自分次第で変えることができます。
ドナーベビーという「運命」が産まれたときから決まっていたとしても、それを壊して未来を変えていくことは不可能ではない、という強いメッセージが感じられますよね。