今日もせっせと
あのカフェまで Walking
君に会えると
言い聞かせて going going
起きんのが辛くても
目覚めのa cup of coffee baby
2人がけのTable
腰掛けて「Good morning」
出典: LOOP/作詞:KYOtaro 作曲:KYOtaro,Shingo.S
MVの冒頭、SIRUPはカフェでコーヒーを飲んでいます。
2人掛けのテーブル。向かいには誰がいましたか?
最初はSIRUP1人だけでしたが後にある女性が姿を見せますね。
シルエットだけの女性。顔の見えない女性です。
現れては消えてしまう女性はまるで幻のよう...。
2人は親密な関係なのでしょう。とてもくつろいだファッションです。
親密だけど一緒に暮らしているようではありません。
そのカフェは2人の待ち合わせの場所。
もしくはその女性の行きつけのお店なのでしょう。
このお店で朝から2人でコーヒータイム、あるいはモーニングを楽しむ。
その時間はもしかしたら、2人にとってのルーティンのようなものなのかもしれません。
SIRUPの恋愛に関する歌は基本的に実体験をもとにしているそうです。
けれどどうやら彼は朝が苦手なのでしょう。
本当は起きたくない、もっと遅くまで寝ていたい。
それでもちゃんと起きて、約束しているカフェまで彼は向かうのです。
彼はきっと自分の嫌なことを押してまで、彼女に会いたいのではないでしょうか。
眠い目をこすりながら頑張って起きた彼は、カフェへと急ぎます。そこに行けば彼女に会えるから。
”おはよう、今日も会えたね。”きっとこんな会話を交わしていたのでしょう。
ネイルアートの意味を訊けない”僕”
いつも
君が少しミルク入れて混ぜる
その指を僕は眺めてしまう
君の小指のネイルだけにある
アートの意味を考えてしまう
黒目ん中 溺れて
他愛のない会話に囚われて
あっとゆう間に過ぎる時間を
戻っては繰り返したいなずっと
出典: LOOP/作詞:KYOtaro 作曲:KYOtaro,Shingo.S
テーブルを挟んで向かい合う2人。
”僕”はブラック、君は少量のミルクを慎重にかき混ぜる。
向かいの彼女のか細い指。可愛いネイルは小指だけに装飾が施されています。
”それってどういう意味?”
それは非常に些細な質問。ですがそれを彼は彼女に尋ねられないといいます。
そんなことを尋ねるほど、彼女と仲の良い関係ではないからでしょうか。
いつもよく2人でモーニングを過ごすほどの関係なのですから、その説は考えにくいですね。
とすればもう1つ浮かんでくるのは、尋ねられないのではなく尋ねたくない、という説。
なぜその質問を尋ねたくないのか?
それは僕にとって、聴きたくない答えが返ってくる可能性があるからではないでしょうか。
毎日のようにカフェで出会う2人だけど恋人ではないのでしょうか?
”僕”はそのネイルの意味を訊くことができません。
”もうこんな時間、行かなくちゃ”
2人で過ごす、のんびりとした些細な幸せを感じる時間。
幸せなひと時は瞬く間に過ぎてしまいます。
”明日も会えるかな?”
彼自身はこんな穏やかな幸せの時間を、ずっと過ごしたいと考えているようですね。
それこそ毎日毎日、「LOOP」して繰り返すかのように。
2人はどのような関係なのでしょう?
サビ以降の歌詞とMVから核心が見えてくる?
「LOOP」したい僕は「FOOL」?
まるでLOOP LOOP LOOP
何度でもFalling falling love
君との一日を 繰り返し
Round and Round and Round
僕は FOOL FOOL FOOL
君となら Falling falling down
出来んなら 同じ日々を
何度も過ごしたいよ
出典: LOOP/作詞:KYOtaro 作曲:KYOtaro,Shingo.S
心地よいメロディーに乗せてサビが歌われます。
”まるでLOOPみたいだ”毎日君に恋してしまう”僕”。
そんな”僕”は自身のことを”FOOL(愚か)”だと自嘲します。
そしてそんな毎日を”出来んなら”繰り返すことが僕の希望です。
これは逆説的に”もうそんなことは出来ない”という意味ではないでしょうか。
なぜ彼は、彼女とのこれまで繰り返していた日々をもう過ごすことはできないのでしょう。
それでもなぜ毎日苦手な朝に、”僕”はカフェに向かうのでしょう?
MVの冒頭、SIRUPはカフェに座っています。
表情は寂し気。そして2人掛けのテーブルの向かいは無人です。
ですが、映像の中のシーンをよく見てみて下さい。
コーヒーだけが2人分?核心に迫ってきたような気がします。
MVに映されることのないシーン
「今日はどこへ行こう?」
話しながら Driving
ほんとはこうしているだけでGood day
ちょっとだけスピード
落としていい?
君の話が
ゆっくり聞きたいから
出典: LOOP/作詞:KYOtaro 作曲:KYOtaro,Shingo.S
不思議なMVです。2番の歌詞で綴られるのは2人でドライブをしている光景。
しかしMVの場面はコインランドリー。
”今日はどこに行きたい?”
”スピード落とそっか、ゆっくり話したいし”
ドライブする車のスピードを落とすことで、必然的に目的地に着く時間は遅くなってしまいます。
ですがつまりその分、相手と車の中で話しながら一緒に過ごす時間は増えるということですね。
要するに彼は、もっと彼女と2人きりのこの時間を楽しみたいと思っているのでしょう。
しかしMVでは車は一切映りません。
コインランドリーで洗濯する光景は同棲中のカップルのようです。
しかし奇妙に感じませんか?この場面、彼女の実在感がもっとも薄いのです。
線画のアニメーションと映らない顔。まるで白昼夢のような色彩...。
彼女の存在は、果たして彼にとってどのようなものなのでしょうか。
この景色はもしかして...夢?
トンネルの先の光は君と見たいけど...
何度も目の前現れる
赤青黄色のThe third wheel
焦らず急がず乗り越えよう
You know, You know?
ハンドル回す オレンジ色の空
反射する 歪むバックミラー
トンネルは連れてく 数秒後の未来
あの先の光は 君と見たい
出典: LOOP/作詞:KYOtaro 作曲:KYOtaro,Shingo.S