つまり苦境からすくい上げてくれた、引っ張りあげてくれたのが松本人志なのです。

そんな松本人志への恩返しとして、負けずに挫けずに続けてきたこと、それが形になったのが「俺のアディダス~人としての志~」です。

タイトルに「人」と「志」という文字を使用していることはもちろんのこと、アディダス好きを公言する松本人志に捧げる楽曲がこうやって形になることで、さらに彼との仲も深まったのではないでしょうか。

実に竹原ピストルらしいエピソードです。

「俺のアディダス~人としての志~」の歌詞を見てみる

俺のアディダス~人としての志~(竹原ピストル)は○○に捧げた曲!?誕生背景などを紹介♪【歌詞&PV】の画像

そんな「俺のアディダス~人としての志~」の歌詞を見ていきましょう。

俺のアディダス。こいつはここだけの話。
俺のアディダス。こいつはあの人への誓いの証。
俺のアディダス。俺なりの人としての志。
俺のアディダス。俺のアディダス。

出典: https://twitter.com/lyric_bot_oji3/status/921229177419743232

まずは冒頭部分です。

ここで歌っていく内容が誰に向けての歌なのかを提示しています。

「あの人」とはまさに松本人志のことであり、彼へ向けての歌だと感じることができる歌詞になっています。

どうせ領収書の束しか入ってないし、サイフくらいならくれてやるよ。
どうせ迷惑メールしかこないし、ケータイくらいならくれてやるよ。
なくなって困るっつったらこのスニーカーくらいのもんさ。

出典: https://twitter.com/syoki1018sp/status/743456558697189377

踏みこむとき。踏みきるとき。
駆け上がるとき。転げ落ちるとき。

出典: https://twitter.com/tsuyombo244/status/596306736719376384

物で溢れているこの時代に本当に必要な物は何なのでしょうか。

それは財布でも、携帯電話でもなく、スニーカーだと歌っています。

歌を歌っていくと決心した時、安定は捨てています。

それを財布や携帯電話に例えているのではないでしょうか。

ライブを続けていれば生活はしていくことはできるでしょう。

しかし、もっと上を目指したい、夢を叶えたい、そんな気持ちをいつだって竹原ピストルは忘れていません。

上に駆け上がっていく時に必要なのはしっかりとした足元であり、土台なのです。

それをスニーカーという言葉で力強く、しかし、かっこつけることなく語っています。

俺のアディダス。こいつはここだけの話。
俺のアディダス。こいつはあの人への誓いの証。
俺のアディダス。俺なりの人としての志。
俺のアディダス。俺のアディダス。

出典: https://twitter.com/lyric_bot_oji3/status/921229177419743232

是が非でも避けるべきは、戻ろうと思えば
いつでも戻れるような場所に留まることさ。断頭台の薄情さ。
ちょいでもケツがむず痒くなるや否やで
何処、其処、誰、彼、構わずに引き千切ってきたんだ。

出典: https://twitter.com/lyric_bot_oji3/status/880402626256547840

いつでも一本一本のライブが彼にとっての勝負で、決して手の抜けないものだということが分かります。

勝負しているように見せかけて逃げ道を作るような生き方はしていないこと、またむず痒くなるような歌を歌う人には場所も人も問わずに真っ向から勝負して切り捨ててきたという、ライブのスタイルが垣間見えるような歌詞になっています。

四方八方、隙間なく角を立て、
誰ぞの人差し指とは真逆の方向に疾走する一枚の自走式歯車。
噛み合ってたまるか。噛みつき合うんだ。
絡めとられてたまるか。一方的に掻き回すんだ。

出典: https://twitter.com/lyric_bot_oji3/status/911569308626640896

そんな竹原ピストルは人となりは良くても、強い芯を持った男です。

人からの意見には「従ってたまるか」と牙を剥き、人と同じ生き方はしないと頑なに自分を保っています。

いつでも反骨精神を忘れずに、自分だけの道を進み続ける強さがここで感じ取れます。

俺のアディダス。こいつはここだけの話。
俺のアディダス。こいつはあの人への誓いの証。
俺のアディダス。俺なりの人としての志。
俺のアディダス。俺のアディダス。

出典: https://twitter.com/lyric_bot_oji3/status/921229177419743232

けれどそれは、だからこそなんだ。
忘れるわけがない、だからこそなんだ。

ぼんやりとタバコの煙の行方を見つめながら、
天下獲るまではここに帰ってくるなってぽつんと呟いた、
あのフォーク小屋のオヤジのどこか寂しげな横顔を。

出典: https://twitter.com/syunzy_/status/543065209288421377

そんなに気を遣って注文しなくていいから
ゆっくり考え事していってねって、
俺の手元のノートをひょっこり覗き込んでは
微笑んでくれたあの喫茶店のマスターのささやかな激励を。

出典: https://twitter.com/tomosunrise/status/844201772231008256

しかし、それは周りを省みずに自分勝手にやっていることではないのです。

これまで戦ってきたライブハウスや喫茶店、その全ての会場や音楽をしていく上で関わってきた人たちへ、恩返しをするためには自分を強く持たなければならないのです。

そして栄光へと続くリングの上で勝負するチャンスを与えるべくで、
俺をドサ回りから引っこ抜き、
銀色に輝くスクリーンの中に放り込んでくれたあの人の涙を。

忘れるわけがない、だからこそなんだ。

出典: https://twitter.com/gozennnokoucha/status/467917152578580480

走り出し続けろ。変わり続けろ。
裏切り続けろ。応え続けろ。

出典: https://twitter.com/sudara_bluse/status/924973413025775616