人は成長と共に、現実離れした、大多数が受け入れられない存在を信じられなくなっていきます。
例えば、サンタや人魚や魔法使い。
超人的なスーパーパワーを持ったヒーローもその仲間。
絶対にいないなんて分からない。
けれどみんながそんなものいない、ありえないと言うから信じないのです。
現実世界
大人達にとって、スーパーヒーローはテレビや漫画の架空の存在です。
子供の頃、あんなに純粋に当たり前にその存在を信じていたのに、いつのまにか「ありえない存在」に。
本当に現実世界にヒーローはいないのでしょうか?
この曲は、「ヒーローって一体なんなんだろう?」という疑問を自分自身にひたすらに問いかけています。
今回はそんな歌詞を徹底的に解釈していきます!
ヒーローってどんなやつ?
ヒーローの定義
空を飛び 駆け巡り 悪い奴らをやっつける それをヒーローと呼ぶのなら
出典: ヒーロー/作詞:トータス松本 作曲:トータス松本
ヒーローといえば、何を想像しますか?
きっと、かっこいいスーツとマントに身を包み、助けて!と叫べばどこからともなくやってきて悪者を退治してくれる。
そんなスーパーヒーローを思い描きます。
けれど、超人的な力を持たずとも、世間から「ヒーロー」と呼ばれる人はたくさんいるのです。
そしてこの歌詞の中に出てくる「ヒーロー」とは、ヒーローを夢見た大人達の「理想の自分」とも解釈できます。
理想のヒーロー
背伸びして 傷ついて 負けず嫌いであまのじゃく そんなヒーローはいないはず
出典: ヒーロー/作詞:トータス松本 作曲:トータス松本
テレビや漫画に登場するヒーローは、自分の力に決して驕らず、常に諦めずに真っ直ぐな性格のイメージです。
けれど実際はそんな完璧な人なんていません。
人間ですから、自分が大切な時もありますし傷つくこともあります。
そういった人は、ヒーローになることはできないのでしょうか?
ヒーローの居場所
どこにいるの?
だけど 何度でも何度でも自分に問いかけてみるよ 不確かで 曖昧な 心の真ん中にいるはずの おれのヒーロー おれのヒーローって どんな奴のこと
出典: ヒーロー/作詞:トータス松本 作曲:トータス松本
多くの大人達は、もう夢見ていたあの頃を忘れかけてしまっているかもしれません。
けれどもし会えるのならば、今からでも間に合うのならば、ヒーロー(理想の自分)に会いたい!と思うでしょう。
でもヒーローって一体どこにいるの?
きっとあなたは長い人生の中で、幾度となく、その憧れのヒーロー(理想の自分)と出会っているはずです。
よく思い出してみてください。