flumpool【素晴らしき嘘】歌詞の意味を徹底解釈！あなたと僕だけが知る「奪えないもの」とは？

ボーカル山村隆太さんが歌唱時機能性発声障害を患った際、ファンの方はさぞかし心配されたことでしょう。

療養の為2017年末から活動を休止していたflumpool（フランプール）ですが、2019年1月に活動再開を発表。

今回ご紹介する「素晴らしき嘘」は、2020年2月26日リリースの復帰後第2弾となるシングルです。

全5曲のうち表題曲は2020年1月8日スタートの日本テレビ系水曜ドラマ「知らなくていいコト」の主題歌です。

タイトルどおり「知らなくていいコト」を知ってしまう物語。

どのような「素晴らしき嘘」なのかはドラマを観てのお楽しみですね。

シングル2曲目の「ネバーマインド」はアニメ「あひるの空」でもおなじみ。

2019年の年末ライブ「FOR ROOTS」から「HELP」など、大阪城ホールで演奏された3曲も収録されています。

「HELP」は2019年5月22日に発売された復帰後第1弾シングルです。

その後に開催されたのが、全国ツアー「⌘⇧Z」（Command Shift Z）。

初回限定盤には、こうした活動再開の流れが収められたDVD「flumpool Re:VENGE」もついています。

このDVDのトレーラー映像は公式YouTubeチャンネルにアップされていますので、ぜひご覧くださいませ。

とにかく豪華なシングルですが、今回は表題曲の歌詞に焦点を絞り、理解を深めていきましょう。

ストップ＆ゴーのリズムに合わせて奏でられる、ギターのリフレインが非常に美しいイントロ。

その上に優しい歌声が重なります。

刻々と変化する夜空を絵画に例え、自分の心情と重ね合わせている主人公。

つまり決して晴れやかな気持ちではなく、そのうえ素直に表現できない何かを抱えていることがわかります。

例えば、泣きたい気分なのに作り笑顔を浮かべているのかもしれません。

具体的に何が起きたのかは不明です。

それでも情景描写からの心理描写という流れによって、「言い知れぬ悲しみ」が伝わってきます。

活動を再開した山村隆太さん自身が言葉を紡いで歌っていることを踏まえると、非常に深いですね。

詳しい状況はまだわかりません。

それでもこの2行は山村隆太さん自身が味わった、とてつもない苦悩が表現されているとも考えられます。

そう深読みするとひとつひとつの言葉に重みが増すのではないでしょうか。

ただ、主題歌としてドラマの内容も、この曲を聴く方の心情も重ねられる、詩的な表現に昇華されています。

山村隆太さんを含めたflumpoolの物語と併せると、3通りのパターンで解釈できる汎用性の高い歌詞ということ。

今回は、この曲単体で描かれている歌物語として捉えることにしましょう。

そうすると主人公は、自分の誇りのせいで素直に表現できないと考えていることがわかります。

今までの自分が築き上げてきたキャリアや経験が素直に気持ちを表現できなくさせているのでしょう。

プライドというのは、自分に自信を与えてくれるものですが、時に自分のことを苦しめるものにもなり得るのです。

そしてその苦悩というのは、誰にも打ち明けられません。

何故なら、打ち明けることさえ、自身のプライドが許してはくれないからです。

その状況がまるで牢獄のようだと感じているのではないでしょうか。

自分で自分を苦しめているけれど、どうにもできないという八方塞がりの状況が想像できます。