レキシの「年貢for you feat.旗本ひろし、足軽先生」ってどんな曲?
「年貢for you feat.旗本ひろし、足軽先生」は、2014年6月4日に発売されたレキシの4枚目のアルバム、『レシキ』に収録されている楽曲です。
ブラックミュージックのサウンドに、ゲストミュージシャンの旗本ひろしを思わせるような美しいメロディー、そして足軽先生のラップがかっこいい、でも歌詞は日本史の面白い歌詞で、思わず笑ってしまうという一曲です。
声を聞いたら誰だかわかると思いますが、この二人のゲストミュージシャンの正体は後で公開します。
「年貢for you feat.旗本ひろし、足軽先生」のMVにはあの人が登場で面白すぎる!

レキシネーム齋藤谷津衛門ことエレキコミックのやついいちろうが登場するMVでは、レキシが庄屋に、そして、やついいちろうが農民に扮し、米俵を取り合う姿がコミカルですね。
ラップのパートに合わせて表参道をノリノリで練り歩く二人の絵もとっても斬新です。
レキシとやついいちろうといえば、DJやついいちろう名義で2015年6月3日にリリースしたROCK MIX CD『Tropical Hour!!』内で、エレキシというユニット名でコラボレーションした楽曲「トロピカル源氏」でも話題になりましたね。
この曲もライブで手を振って盛り上がりたくなるような楽しい曲で、ぜひ聴いていただきたい楽曲です。
お笑い芸人でもあり、積極的に音楽活動も行なっているやついさんと、ファンクバンド出身の凄腕のミュージシャンでありながら日本史をモチーフにした面白い音楽を生み出しているレキシのコラボレーション、また見たいですね。
レキシネーム旗本ひろしは「し」を取ったら正体がわかる!?
「し、を取ったらシュッて元に戻るよ!」とレキシの池田貴史さんも言っているように、旗本ひろし(はたもとひろし)から「し」を取ると、はたもとひろになりますね。
ということで、旗本ひろしの正体は秦基博さんでした。
池田さんはひろしと呼んでいるみたいです。
本人も言っていますが、秦基博さんのことをひろしと呼ぶ人はこの人ぐらいでしょう。
ちなみに、足軽先生はお馴染み、マルチな活躍を見せるいとうせいこうさんです。
今回はラッパーとして登場していますが、もともとこの「年貢for you feat.旗本ひろし、足軽先生」という曲が生まれたのも、いとうせいこうさんの一言がきっかけだったそうです。
衝撃!!「年貢for you feat.旗本ひろし、足軽先生」は、実はプロポーズソングだった!?
「年貢for you feat.旗本ひろし、足軽先生」は一見年貢の取り立ての歌ですが、よく聴いてみると、プロポーズソングなんです。
というのも、もともといとうせいこうさんから「祝言にまつわる曲」を書けと言われて作られた楽曲だとか。
そして、ラップ部分はいとうさんの家で録音され、そのあとスタジオでも録音し直したものの、宅録バージョンの方が良かったらしく、そのまま採用されました。
歌詞の意味を追っていくと、年貢の歌が恋愛の物語になるという斬新なこの楽曲は、綺麗なメロディーと日本史の面白い歌詞が化学変化を生み出す、まさにレキシらしい一曲といえるでしょう。
レキシの魅力が詰まった「年貢for you feat.旗本ひろし、足軽先生」の歌詞を紹介!
年貢納めの歌詞と思いきや、プロポーズソングだった!と言われてもあんまりピンとこないという方のためにも、ここからはレキシの「年貢for you feat.旗本ひろし、足軽先生」の歌詞をピックアップして紹介していきます。
レキシの魅力がたっぷり詰まった歌詞の内容を見れば、この曲が人々を魅了してやまない理由も、プロポーズソングということも、納得がいくはずですよ。
いい加減に年貢の納め時!
そうやって引き延ばしてばかりで
いつまでたっても納めない
そろそろ業を煮やしてるね キミは
俵ってこんなに重いんだね
とても一人じゃ運べない
It's so long蔵まで far away
出典: https://twitter.com/harutchigenia/status/757258586552623105
「そうやって引き延ばしてばかりで いつまでたっても納めない」というのは長い間付き合っているのに、結婚を先延ばしにしている姿が描かれています。
長い間悪事をはたらき続けてきた者が、ついに捕えられて罪に服さねばならないことから転じて、遊び続けて来た人が結婚して身を固めることを年貢の納め時ということもありますよね。
「そろそろ業を煮やしてるね キミは」と、そんな年貢の納め時を先延ばしにし続けていると自分でもわかっている男性目線の歌詞です。
しかし、農民が汗水垂らして働いた成果である「俵」を受け取った庄屋がその重みを感じるように、女性もプロポーズされて初めて、これからは旦那さんが頑張って働いたお金が家に入るようになり、それを大切に使っていかなければならないと感じるのでした。
結婚することって「こんなに重い」、そして、二人の人生は「 とても一人じゃ運べない 」。
だからこそ、「It's so long」(長すぎると言いたくなるくらい)長い道のりを、一緒に歩んでいこうと言っているのです。